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第31話


 俺の目の前で膣のトレーニングを再現しだした沙紀。
 その姿は異様にエロチックな光景だった。


 「こういう風にね、床に付く時に鈴が音を立てないようにするの…」
 羞恥を我慢する切れ切れの声には、官能の響きが含まれている。
 「そしてね、持ち上げる時も音を出しちゃダメなの…」
 薄目なのか閉じているのか、沙紀の顔は宙を彷徨ってみえるが、アソコに集中がいってるのは間違いない。そんな沙紀の両手は、頭の後ろで組まれている。胸はしっかり張られ、その先はいつの間にか尖り立っている。


 「ねぇ…どう、聖也くん、アタシ凄いでしょ」
 張り詰めた空気の中で、腰の上下が黙々と繰り返されていく。沙紀の顔には汗が浮かんでいる。腿や下腹辺りも震えを起こしている。しかし沙紀は、止めようとしない。俺はそれを、固唾を飲んで見守るだけなのだ。


 「あぁ…もうダメ、出ちゃう」
 えっ、出ちゃう…とは。
 よく見れば膣から紐を伝って液が…。
 「い、いゃん!」
 その声と同時に、沙紀の膝が崩れ落ちた。同時にチリリンと風鈴が鳴った。
 俺は慌てて立ち上がると、屈み込んだ沙紀の肩に手をやった。
 「だ、大丈夫?」
 沙紀の肩が大きく息を付いている。
 身体の震えは暫く続き、やがて顔が上がった。悩ましげな沙紀の目が俺を見るや、ニコリと微笑んだ。
 「えへへ、こうやってね、アソコの締まりを良くするのよ」頬を朱くしながら、沙紀がはにかんで見せた。その様子に俺は、コクコクと頷いた。
 「さ、沙紀は凄いよ」
 俺の言葉に頷いて、沙紀は立ち上がると抱きついてきた。
 「ねぇ聖也くん、してぇ、アタシのアソコ確かめてぇ。アタシ聖也くんの為に頑張ったんだよ」
 俺に抗がなう理由などなかった。そのまま身体を抱き抱えて寝室に向かったのだ。


 ベッドに倒れ込んだ沙紀を見ながら、俺は着ていた服を性急に脱ぎ始めた。身体中から沙紀に対する愛おしさが湧いている。
 今夜の俺は、沙紀の身体の隅から隅に唇を這わし続けた。特にその場所は、気持ちを込めて舐め尽くした。時おり唾液を送り込み、溢れ出る沙紀の愛液を身体の中に飲み込んだ。
 やがて沙紀の懇願に応えるように、硬直した肉の棒を泥濘の奥深くへと突き刺した。


 「あぁ気持ちいいわぁ、聖也くんは、どう?」
 腰を振る俺の下で、沙紀が薄目を開けて訊いてくる。
 「ああ、凄いよ、凄く気持ちいいよ」
 「本当にぃ、本当にアタシのアソコいい?締まり、悪くない?」
 「当たり前だろ!いいに決まってるよ」俺はこれでもかと、腰を振りながら答えている。
 それからも時間を掛けて、沙紀を愛し続けた。
 射精の瞬間は、これまで以上に沙紀の締め付けを感じた。逝った後も、最後の一滴まで絞り取るかのように、締め付けは続いたのだった。


 やがて二人の呼吸が静まってきた頃、沙紀がチラリとこちらに顔を向けた。そして。
 「どうじゃーアタシの締まりはー!」
 その、あっけらかんと言うかコントのボケのような声に、一瞬俺はどうツッコもうかと考えてしまった。
 だが「はいッ、凄く良かったッす」と、気圧されながら答えた。
 俺を見る沙紀の表情には、いつもの明るさが戻りつつある。俺は心の内でホッと息を吐いた。
 そんな俺を、沙紀が見詰めてくる。
 「そうそう、そう言えばね、今日、百合子さんからコンパニオンのバイトを頼まれたのよ」
 「あ、それって!」
 瞬間、俺は先日の勝野さんの訪問を思い出していたのだった。