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第25話
寝室のベッドの上、俺と沙紀は、下半身だけ布団で隠して勝野夫妻の話を続けていた。
「百合子さんがパーティーコンパニオンをやってる時に、勝野さんと知り合ったとはな」
「不動産屋さんってパーティーとか好きそうね」
「どうかな、俺はあまり興味がないけど。それで」
「うん…それから、刺青の話に」
「え、刺青!」
「ほら、アタシも見たって言った百合子さんの股間の辺りの事」
「ああ、その話も覚えてるよ。百合子さんのアソコの毛が無かったんだよな」
「そう、それで割れ目ちゃんの上辺りに華の模様があったんだよね」
「ああ、薔薇だった」
と云った瞬間、沙紀が睨みつけて来た。そうなのだ。たった今、沙紀は『刺青みたいなのがあった気がする』と云ってた。要ははっきり確認出来てないものを、俺はその後にシッカリと拝んでいるのだ。そう、百合子さんが傅く俺の前で裸体を曝していたのだ。
「聖也くんは見てたんだもんね」更に射抜くような強い視線が向いて来た。
「もう、その事はさ…」
「まぁいいわ。でね、百合子さんが『野天風呂で私達がセックスしてるのを見た時はびっくりしたでしょ』って」
「うん、あれは衝撃的だった」
「うん、それでね、アタシもその通りに云ったら『私の刺青にも気づいてたのかしら』って、百合子さんが妖しい目を向けてきたの」
「妖しい目か、分かる気がする」
「それで『大概の人は気になるのよね』って」
「まさか沙紀は、百合子さんが刺青を入れる事になった事情なんかも聞いたりしたのか」
「ううん、それはさすがに。でもね、百合子さんが『ここでもう一度見てみる?』って聞いてきたのよ」
「嘘ッ、マジかよ!?」
「アタシも一瞬、言葉を失ったんだけど、気づいたら黙って頷いてた」
「それでどうやって。その場で服を…」
「それがね『一緒にお風呂に入りましょうか』って」
「風呂!?」
「そう、お風呂も凄く大きいからって」
「それで入ったの?」
予期せぬ話の展開に、俺も懐疑的な目をして尋ねていた。沙紀もその時の事を思い出したのか、緊張が窺える。そして沙紀は、首を縦に振った。
「じゃあ一緒に入ったわけ?」
「…うん」
「ああ…」と、ため息のような声を吐いて、沙紀の顔を見直した「で、どうだったの」
「それがね、とにかくお風呂は凄く豪勢だったわ。あれって特注なのかしら、家のよりもかなり大きかった。それでそこにね、鏡の大きいやつがあったの」
「大きい鏡か、なんだかエロい感じがする」
「うん、それで泡の元を持って来て、分かるでしょ。聖也くんはソープに行った事もあるんだもんね」
その指摘には、敢えて黙っておく事にする。
「泡風呂にして、百合子さんと二人で入ったのよ。あのね、百合子さんの裸も気になってたのよね」
その言葉に、ある思いが湧いた。沙紀が口にした気になる裸とは、俺が抱いた女と言う意味ではないのか。だけど俺は、その事には触れず「それで刺青は?」と改まった素振りで訊いてみた。
「うん、アタシが湯船に浸かった状態で、百合子さんが立ち上がったのね。百合子さんの毛、温泉で見た時よりも少し伸びてたみたいで、そこの泡を手で払って『ほら、ご覧になって』って」
直ぐに記憶の中から、あの場面が浮かんできてゴクリと喉を鳴らしてしまった。
「そこにはね、聖也くんが云った通り薔薇のタトゥーがあったわ。アタシね、勝野さんのアレを見た時みたいにソコにも魅入られちゃった。百合子さんが『触っても良いわよ』って云ったら、恐々と触ってたの」
「そうか、初めてだよな」
「そう、それでね、百合子さんが湯船の縁に腰を掛けて、股を開いたの」
「な、マジかよ!」
「そうなの。両手を割れ目ちゃんの端にこう当てて…」
「まさか、バックリとか…」
「そうなのよ」
「ううっ、エロすぎる…」
「それでね、拡げて云ったのよ」
「な、なんて」
「あのね『ここに貴女のご主人のが入ったのよ。ご主人ね、私のココ凄く良いですよって、褒めてくれたわ』って」
「ああっ、そんな事を!」
「アタシ、息が止まりそうになって、何も云えなくて…でもね『今度は、家(うち)の人のが入った貴女のアソコを見せて』って」
「な、な、なにぃーッ!」
云い終えた沙紀を見れば、伏し目がちに俯いている。
「沙紀はそれで…どうなんだよ」
「あのね、強引にね、入れ替わるように縁に座らされたの。そこでこう、股を持ち上げるようにして拡げられたの」
「お、おい、本当の事なのかよ」
俺の何とも言えない呻きにも、沙紀は首を縦に振っている。その沙紀が俺を見つめ直し、続けて来る。
「アタシも恥ずかしくて、どうしようもなかったんだけど、お酒も入ってたからか、百合子さんに圧倒されてか、されるままだったの」
「じゃあ…」
「うん、じっくり観られて、それで指を挿れられたの」
「ゆ、指!?」
「そう、指を挿れたり出したりされて『どう、主人のを挿れたからユルユルになってない?』って訊かれたの」
「まさか、そんな事を…」
「うん…」
頭を垂れた沙紀の様子を目の当たりにしながら、俺はつい今し方の沙紀の膣(アソコ)の感触を思い出そうとした。それにしても、百合子さんは一体何故そんな事を…。
俺の心は彷徨い始めていた。しかしこの後、更なる衝撃を受ける事になったのだった。