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第23話


 あの温泉旅館の野天風呂で、沙紀もまた過ちを犯していたのだった。相手は勝野さん、百合子さんのご主人だったーー。


 「そう、アタシは自分から犬の格好になって、勝野さんを迎え入れたの」
 その時の様子を話し出した沙紀の声は、重石が取り除かれたように、淡々としたものに変わったような気がした。
 「聖也くん、ゴメンね。でも嘘はつかないって結婚前からの約束だったから」
 そうだった。俺と沙紀は、結婚する時に、嘘は絶対つかないと約束し合っているのだ。


 「そ、それで沙紀は、結局…」
 「うん、恥ずかしいけど何度も何度も逝かされたの」
 「そうか…」
 「勝野さんがとても強くて、なかなか果ててくれなくて」
 「ああ…」
 「でもね」
 「ん?」
 「その様子を百合子さんに見られてたの」
 「ああっ、そういう事になるのか」
 「何回目かの絶頂で、アタシまた気を失ったの。それで今度、気がついたら目の前に百合子さんもいて」
 「それは野天で?」
 「そう、勝野さんとセックスした場所で裸のまま仰向けになってたのね。そこで目が開いたら、浴衣姿の百合子さんがいたわけ」
 「それで沙紀はどうしたの」
 「その時はまだ、意識が朦朧としてたからよく覚えてないんだけど、百合子さんは黙ってアタシ達を見てたと思うの」
 「百合子さんが…そうなのか…」
 「それで、その後は二人に抱えられるようにして脱衣場の方に連れて行かれたの」
 そこで俺は、一連の話の流れを理解した。しかし、一つ言い訳が許されるとしたら、俺は百合子さんに誘惑されたと思ってる。だが、それは今さら云えない。あの場でも百合子さんが口にしたように、女に恥は掻かせられない、そんな騎士道ぶった考えが浮かんだのかもしれない。
 と、沙紀が俺を見詰めている。
 「聖也くん、百合子さんのアソコ、どうだった?」
 「え、なに!」
 「アタシ、勝野さんとのセックスの事、正直に話したわ。聖也くんは」
 「い、いや、それは…」
 沙紀の目が、見逃さないわよ、と熱を帯びてきた、ように観える。
 「嘘はつかない約束よ」
 「ああ…そうだな。うん、百合子さんの身体は、まぁ」と云いかけた途中で「やっぱりダメ、聞きたくない!」沙紀がいきなり立ち上がり、俺の腕を掴んで引っ張った。そして、その勢いのまま「聖也くん、しよっ。アソコが疼くの。ねぇ、厭らしい事してっ」と、抱きついてきた。
 沙紀が涙目で見詰めている、と思った時には唇が塞がれていた。
 唇を貪りながら、沙紀が俺の服を脱がせ始めた。
 俺が全裸になると、今度は沙紀を裸にした。二人が生まれたままの姿になったところで、身体を抱き締め合いながら寝室に雪崩こんだ。


 沙紀に覆い被さると「沙紀っ、勝野のチンポがそんなに良かったのかよ!」叫びながら、乳房の先にシャブリつき、突起を弄くり廻して卑猥な粘着音をピチャピチャと鳴らしてやった。
 「ほら、どうなんだよ、オマンコ気持ち良かったんだろ!」
 自虐的な俺の叫びに、喘声を吐き出しながら沙紀が俺を見詰め返す。
 「そうよ、とても良かったわ。長くて太くて、それにゴツゴツしてて気持ち良かったわ!」
 「くッ、この淫乱女が!」
 「ヒッ!そうよ、アタシ淫乱よ!」
 「ち、畜生が、このっ!」
 叫ぶやいなや、俺の硬くなったソレを膣奥深く打ち込んでやった。
 「濡れ濡れじゃないか、この変態!」
 「いやんッ、聖也くんだって、いつもより硬いわ!」
 「なっ!?」
 「ほら、またっ…」
 沙紀が息を弾ませながら、合いの手を入れてくる。その度に俺のソレが弾んでしまう。沙紀の言う通り、俺は変態なのだ。しかし沙紀だって。
 沙紀の膣(なか)は、これまで感じた事がないほど濡れに濡れていた。白かった身体は既に朱く、身体中からは牝のフェロモンが匂い立ってくる。


 「あぁ、後ろから…バックでやってよ、ねぇ」
 悲鳴のような懇願に、俺はソレを一旦抜いた。直ぐさま、目の前で牝犬が尻を向けておねだりを始めた。
 「ねぇ、沙紀のオマンコ、ビチョビチョでしょ」
 淫乱マンコの誘いに後ろから突き刺してやった。瞬間「ヒィーーッ」獣のような叫びが響き渡った。


 「凄い、凄いわ聖也くんッ。百合子さんとも、こんなふうにやったのね」
 「あぅッ」その瞬間にも、沙紀の中で俺のアレが跳ね上がった。
 「アタシ百合子よっ、どう百合子のオマンコは!」
 沙紀の膣がオレを締め上げてくる。同時に頭に血が昇っていった。
 「あぁんブルブル震えてるわ、逝きそうなの?」
 「くッ!」
 「ダメよ、あの人のはもっと凄かったわ」
 しかし、俺の限界はそこまでだったのだ。