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第30話
社内の接客室で、勝野さん金田さん、二人の話に入り込んでいた俺は、スマホの振動に気が付いた。
相手は上司で、次の予定の確認だった。俺は勝野さん達に断って業務に戻る事にした。
玄関まで見送り、軽く頭を下げる。
「では、また何かありましたら」
ありきたりの挨拶が互いの口から出たところで「…あちらの件も」と、勝野さんからは意味深な目が向けられていた。
この日、家に帰った俺は、昼間の勝野さんの訪問の事などすっかり忘れていた。
それを思い出したのは、数日後の沙紀の話からだった。
火曜日の夜ーー。
俺が帰った時から沙紀の様子が変だった。夕飯の準備から後片付けをしてる時も、俺の方をチラチラ見ながら何かを探るような、云いたそうな感じなのだ。今日の昼間、沙紀は百合子さんと出掛けてる筈なのだが、何かあったのだろうか。
俺は沙紀の家事が一息ついたタイミングで尋ねる事にした。
「あのさあ、今日は百合子さんとお出かけだったよね。どうだったの?例のスパ?それか、お洒落な店での食事かな?」
「うん、そうなんだけど…」
沙紀の返事は、明らかにくぐもっていた。そんな沙紀がこちらに来て、隣の椅子に腰を降ろした。
「今日は違うの、マンションだったの」
「マンションって百合子さんの所か?何かあったのかい」
沙紀がコクリと頷く。
「あのね、それが今日はね、トレーニングだったの」
「はぁ、トレーニング!?」
「そうなの、アソコのトレーニングだったの」
「おいっ、それって」
「そう、前に話に出たでしょ、アタシのアソコが緩くならないようにって」
「なっ、まさか本当に…」俺は言葉と同時にタメ息を吐き出した。
「うん…」
「じゃあ百合子さんと、そのぉなんだ、膣の締まりのか…」
「そう」
「で、どんな事をやったの。まさか二人で裸になって…」
そこまで云い掛けた途中で、頭の中に卑猥な場面が浮かんできた。
「聖也くん、もう想像してる?」
「えっ!」
俺は沙紀の指摘に、思わず唾を飲み込んでしまう。
「う、うん、前に一緒に視たエッチなビデオにあったヤツ…かな」俺は恐々告ってみた。
「実はね、そうなのよ。マンションのお風呂でね、お股をガニ股に開いてオシッコするの。それを百合子さんの指示で止めたり出したりするの」
「マ、マジかよ…」
「うん…」呟いた沙紀の頬が紅くなっていく。
「…それからね、百合子さんお手製の重りを付けた紐をね、アソコに入れるの」
「あ、ああ…」
頭の中の場面は、紐を膣で咥え込んでスクワットする女だ。その女は、紐の先の重石を床に置いたり上げたりしているのだ。
「聖也くんさぁ、やっぱり誰かを想像してるよね?ひょっとして百合子さん?」
沙紀の目がトロ~ンとし出して、妖しい光を放ち始めている。
「い、いや…」
「聖也くんって、やっぱり変態ね」
シドロモドロになった俺を見詰める沙紀の目が、徐々にキツくなって来た。
と、沙紀が立ち上がった。そして何故か、廊下に出て行く。
沙紀は直ぐに戻って来たが、その手には紐状の物…あれは何だ?
俺の様子など構わず、沙紀が上着に手を掛けると淡々と脱ぎ出した。
ジーンズを脱ぐと、よく見るショーツが露わになった。そして、それをあっさり抜き取り裸体を曝した。
呆然とする俺の目の前、沙紀は自ら、膣に紐を挿れていくではないか。反対の先で結ばれているのは鈴…あっ風鈴だ!
「あぁ…アタシ、変態かもしれない…」
恥毛の中から1本の細い紐が垂れ下がっている。紐の先では、風鈴が浮いて静かに揺れている。沙紀の表情を見れば、自分だけの世界に入ってしまったようだ。
そんな沙紀が、その場でスクワットを始めたのだった。