小説本文



 
 男が巨根を握り微笑むその横で、かおりは尻を突き出した四つんばいの格好のまま畏(かしこ)まっていた。
 やがて、かおりの息遣いが治まり部屋中が静まり返った。
 その静寂がこの空間をより淫靡なものへと変えていた。
 かおりは次ぎの言葉を待っている・・・・そして私もそれを待っていたのかも知れない・・・・。


 男が長い舌を出すと、それで自分の唇を一舐めした。
 「さあ かおり 次はお前の好きな事をしてやろう・・・・何が欲しい?・・・・んん 誰の何処に、誰のどんな物を、どうして欲しい?」


 (・・・・・・・)


 「ご ご主人様・・・か かおりの・・メス豚のかおりに・・・もう一度ご主人様の・・・ああ・・厭(いや)らしい・・・チンポを・・入れてください・・・」


 (あっ ああ 何て事を・・・)
 妻は言った・・・妻は言ってしまった・・・まさに服従の言葉を・・・。


 「ふん かおりはその格好で突かれるのが好きだからな・・・・・でも ダメだ・・・」
 「そ そんな・・・」
 男のその否定に妻が小さな声を上げた。


 「んん 今日は旦那もいる事だし、久し振りにケツの穴にぶち込んでやる。お前も嬉しいだろ、旦那の前でアナルで逝ける様になったところを見てもらえ。・・・ほら どうした、もう一度最初からお願いしてみろ」


 かおりの尻が ブルッと一瞬震えるのが分かった。
 「あっ ああ・・・ご ご主人様・・・か かおりの・・ア アナルに・・・かおりの大好きな・・・その・・ご主人様の・・・太くて厭らしい・・・おチンポ様を・・ああ・・どうか ぶち込んでください・・・あああ」


 自分の吐いたその言葉にもかおりの中のMの血が騒ぎ始めたのだろう。
 そしてかおりの吐いたその官能の声は、私の脳みそにも響き渡った。


 男が己の凶器をかおりのアナルに宛(あて)がった。
 “グッ”
 “ググッツ”
 “ググググ・・・”


 息を呑んだ私の前で、かおりのその穴は見事に男の凶器を咥え込んでいった。
 そして再び二人の交わりが始まった。
 それはオスとメスが快楽を与え合う獣の交わりだった。
 心の底から湧き上がる妻の歓喜の声に、私の魂も震えだした。


 森川が首を振り、私に勝ち誇った目を向けた。
 「おい 旦那、どうだ お前が愛したかおりが俺のチンポで泣く姿を見るのは。・・・ほら かおりも逝く前に今の気持ちを教えてやれよ」


 (・・・・・・・)
 「ああああ・・・もう たまらないんです・・。ご主人様のチンポが気持ちよすぎて・・・あああ また・・逝っちゃい・・ま・・す・・」
 「ふふ そうか そんなに気持ちいいのか・・・かおりはアナルでも逝く変態女だな・・」
 「ああ そうです・・かおりは・・変態・・女です・・あああああ・・いいい・・」


 「へへ かおり でも安心しろ、お前の旦那も変態なんだぜ・・・この男はな お前の写真やビデオを見ながらな・・へへ 一人でこっそりシコシコやってたんだぜ」
 (!!)
 「お前の旦那はな、お前の事を心配しながらもあの写真やビデオを見て、こっそり扱き捲くる変態男なんだよ」
 (!!!)


 森川のその言葉を聞いた瞬間、私は完璧に打ちのめされた・・。
 そこまでも私の事を見抜かれていた事に。
 そうなのだ・・。
 私は目の前のヤクザの言うとおり、妻の身を案じながらもその誘惑に勝てなかったのだ。
 目覚めては写真やビデオを繰り返し見ながら一人で何回も何回も抜いていたのだ。


 妻が・・・かおりが・・・男に突かれながら私の方を振り返った。
 私を見るその目は、哀れな男を軽蔑する蔑(さげす)んだ目だった・・・・。


 そして私はかおりの歓喜の声に包まれながら、もう一つ深い所へと堕ちて行った・・・・・・・・・・。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


 私は新幹線に揺られていた。
 今日は単身赴任先から2ヶ月ぶりに自宅に帰る日だ。
 あの日からも妻のかおりは二人の子供達と我が家で暮らしている。


 あれから何回目の帰宅だろうか。
 電車を乗り継ぎ私は○○駅へたどり着いた。
 あれ以来 帰宅の度に行く所があった。


 私は南口の方へと歩いて行くと携帯を手に取り、登録してある“ある番号”へと電話をいれていた。
 電話の声に頷(うなず)くと歩き始め、私は繁華街の端にある薄汚れたラブホテルへと向った。
 私は毎回指定されるこのホテルの昔ながらの下品な雰囲気が好きだった。
 門を潜(くぐ)って指定された部屋に向う時に心に湧いてくる高揚感が何ともいえなかった。


 部屋に入ると再び先程の番号に電話をした。
 それから“女”がやって来るまでのわずか数十分の待ち時間は何ともいえない気分だ。
 やがて部屋のチャイムが鳴り、高鳴る胸を押さえながら私は部屋のドアを開けるのだ。


 このドアを開けるといつもの“女”が立っているはずだ。
 時には何処にでもいる普通の奥様、時には妖艶な娼婦。
 今日の“彼女”はどんな女なのか・・・私はそんな事を考えながらドアを開けるのだ。


 私の顔を見つめた“女”は一瞬口元を緩めるのだ。
 部屋の中へ入ると小さな手提げかばんをテーブルに置き、私から金を受け取ると電話を掛けるのだ。
 そして“女”は電話の向こうの相手に告げるのだ・・・“ただ今着きました”と。


 それから“女”は一旦洗面所に行き、バスにお湯を入れると私の前に戻って来るのだ。
 そして“女”はソファーに座る私の目を見ながらゆっくり正座をして、左手の金の指輪を輝かせながら三つ指をつくと深々と頭を下げながら言うのだ。
 「かおりと申します。本日はかおりをお買い求め下さりありがとうございます。かおりは変態です・・・精飲、聖水、アナル、中出し・・・時間が参りますまでかおりをご自由にお使いくださいませ」


 “女”は自分が吐いたその言葉で瞳に妖しい光を灯すのだ。
 私が黙って頷くのを確認すると、女はズボンのファスナーに手を掛けるのだ。
 そして手馴れた動作でその中から私の物を取り出すのだ。


 この日のために3日間風呂に入っていなかった私の汚れたチンポを、この女は旨そうにしゃぶるのだ。
 私はそんな女を見下ろしながら言うのだ。
 「女 今日は俺の事を“ゆう様”と呼べ」


 咥えながら頷く女を見ると、そこから至福の時間が始まるのだ。
 そしてそれから数時間 私はこの時間が永遠に続く事を願いながらこの女と過ごすのだった。


  ~おわり~

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