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第36話
私の目の前では男がゆっくり口を開いた。
間違いなくこの男が“K”なのか・・・かおりがビデオの中で“ご主人様”と呼んだのがこの男なのか・・。
「昔から俺は人妻に興味があってね、それも20代や30前半の奥さんより30半ばから40後半のが一番いい」
(・・・・・・・・)
「ふふふ “何で人妻”に・・なんて顔してるね」
男が私の心を見透かしたように話しかけてくる。
落ち着いて話し始めたその口調もなぜだか不気味に感じ、私の手のひらには早くも汗が滲(にじ)み出した。
「へへへ それは他人の女だからだよ・・・・」
(・・・・・・・・)
「普段 旦那の為、子供の為、家族の為に家事をして仕事をして・・・それでいて“私何も知りません”なんて顔をしている奥さんが悶(もだ)える姿を想像してみな・・・」
(ゴクリ・・・)
「子供を産んでるって事は、この奥さんも一度はオマンコしてるんだ・・・なんて考えてみろよ・・・」
(・・・・・・・・・)
「そんな事を考えて、その奥さんのケツなんかを見てたらチンポが起っ立ってこないかい・・・・」
「・・・・・・」
「目の前の奥さんの生のケツはどんなだろう・・・この奥さん どんな声で泣くんだろう・・・。頭に浮かべてみろよ、その奥さんが四つんばいになってケツの穴とマンコの穴を拡げてる姿をよ・・・」
(・・・・・・)
赴任先で私を射抜いたあの恐ろしい目は、今は私を“淫欲の闇”に誘い込むような妖しい目をしている。
「へへへ 子供を寝かした後 旦那に跨って腰を振ってるところを頭に浮かべて見ろよ・・・・たまらんだろ・・え? どうだ・・」
(・・・・・・・・)
「ふふふ 俺は・・・俺にそんな想像力を働かせてくれる女を見るとたまらなくなるんだよ、この女 俺の物にしてやろうって・・・へへへ」
「そ・・それで・・・」
私は右手の拳を握り締めた。
「まあ 慌てんな・・・・」
私の言葉を遮(さえぎ)り、男の口調が一瞬厳しいものになった。
「ふふふ 俺はそんな“良妻 貞淑”なんて言葉で表現される奥さんを俺の言う事なら何でも聞く女にするのが生きがいなんだよ・・・へっへへ」
「なっ な・・・」
「へへ それと・・俺はその奥さんの旦那に対する愛情が強ければ強いほどいいんだよ・・・」
(・・・・・・・)
「その女が旦那に対する貞操観念と戦いながら、やがて俺に媚を売り始めるんだよ・・・そして泣くんだよ俺が欲しいって、欲しくて欲しくてたまりませんって・・・・へへ どうだい」
「・・・・・・・・」
「自分から旦那に見せた事の無い格好をするんだぜ・・・旦那に聞かせた事の無い言葉を使うんだぜ・・・そして俺を喜ばせる為に何でもするようになるんだぜ・・・」
(そ そんな バカな・・・)
「んん そんな女なんか いないって顔してるな・・・へへ 甘いな・・」
私は再び心の中を見透かされ唇を噛み締めた。
「いいかい色男、女は皆 欲望を心の奥底に溜め込んでるんだよ・・・あの女も あの女も あの女もな」
(・・・・・・・・)
「要はどんな男に出会うかなんだよ・・・俺と出合った女は最後は皆俺に感謝するんだよ・・・そして俺を見ただけで 俺の声を聞いただけで 俺との“その行為”を想像しただけでアソコを濡らすんだよ・・・アソコをな・・・」
「う うそだ・・」
「ん 何だって・・」
「うそだ かおりは・・そんな女じゃ・・」
「ふふ 残念ながら嘘じゃない・・・実際に俺の女の中にはAVに出て、俺の為に金を運んでくる女(やつ)もいるんだぜ・・。また俺の仕事の為に接待要員として男と寝る女もいるし、俺の子分の為に性処理の相手をする女もいる・・。・・・共通してるのは皆俺の言う事は何でも聞く、俺の喜ぶ事なら何でもするという事だ」
(う うそだ・・・)
「へへへ ところで、かおりと会ったのは1年ほど前だ・・・、たまたま入ったファミレスにいたんだよ・・。俺は常日頃から今言った奥様連中を捜してるんだよ・・・その俺の前にかおりが現れたんだ」
男はそう言うと私から目線を外し、外の景色に目を向けると再び話し始めた。
「一生懸命働いていたよ・・・行儀の悪い客にも文句の一つも言わずにな・・・」
「・・・・・・・・」
「子供や年寄りには特に愛想が良くてな・・・家に帰ればそれ以上に“良き妻”なんだろうなと思ったよ」
「そ それで妻に・・かおりに声を掛けたのか・・・」
私は初めて言葉らしい言葉を発した。
「ああ そうだ。さっきも言ったが俺は貞淑 良妻・・・そんな言葉が似合う女しか狙わない。それなりの歳をくっただけの女には声をかけんよ」
「・・・・・・・・」
「・・・・・・・・」
「か かおりはあんたに声を掛けられて付いて行ったって言うのか」
「・・・・・ふふ 一つだけ安心しな・・・かおりは簡単には俺の誘いには乗ってこなかったよ」
(・・・・・・・)
「ただし 俺もそういう女の方が落としがいがあるんだけどな・・・」
「く くそっ・・」
男の言葉に私は再び拳を握り締めた。
間違いなくこの男が“K”なのか・・・かおりがビデオの中で“ご主人様”と呼んだのがこの男なのか・・。
「昔から俺は人妻に興味があってね、それも20代や30前半の奥さんより30半ばから40後半のが一番いい」
(・・・・・・・・)
「ふふふ “何で人妻”に・・なんて顔してるね」
男が私の心を見透かしたように話しかけてくる。
落ち着いて話し始めたその口調もなぜだか不気味に感じ、私の手のひらには早くも汗が滲(にじ)み出した。
「へへへ それは他人の女だからだよ・・・・」
(・・・・・・・・)
「普段 旦那の為、子供の為、家族の為に家事をして仕事をして・・・それでいて“私何も知りません”なんて顔をしている奥さんが悶(もだ)える姿を想像してみな・・・」
(ゴクリ・・・)
「子供を産んでるって事は、この奥さんも一度はオマンコしてるんだ・・・なんて考えてみろよ・・・」
(・・・・・・・・・)
「そんな事を考えて、その奥さんのケツなんかを見てたらチンポが起っ立ってこないかい・・・・」
「・・・・・・」
「目の前の奥さんの生のケツはどんなだろう・・・この奥さん どんな声で泣くんだろう・・・。頭に浮かべてみろよ、その奥さんが四つんばいになってケツの穴とマンコの穴を拡げてる姿をよ・・・」
(・・・・・・)
赴任先で私を射抜いたあの恐ろしい目は、今は私を“淫欲の闇”に誘い込むような妖しい目をしている。
「へへへ 子供を寝かした後 旦那に跨って腰を振ってるところを頭に浮かべて見ろよ・・・・たまらんだろ・・え? どうだ・・」
(・・・・・・・・)
「ふふふ 俺は・・・俺にそんな想像力を働かせてくれる女を見るとたまらなくなるんだよ、この女 俺の物にしてやろうって・・・へへへ」
「そ・・それで・・・」
私は右手の拳を握り締めた。
「まあ 慌てんな・・・・」
私の言葉を遮(さえぎ)り、男の口調が一瞬厳しいものになった。
「ふふふ 俺はそんな“良妻 貞淑”なんて言葉で表現される奥さんを俺の言う事なら何でも聞く女にするのが生きがいなんだよ・・・へっへへ」
「なっ な・・・」
「へへ それと・・俺はその奥さんの旦那に対する愛情が強ければ強いほどいいんだよ・・・」
(・・・・・・・)
「その女が旦那に対する貞操観念と戦いながら、やがて俺に媚を売り始めるんだよ・・・そして泣くんだよ俺が欲しいって、欲しくて欲しくてたまりませんって・・・・へへ どうだい」
「・・・・・・・・」
「自分から旦那に見せた事の無い格好をするんだぜ・・・旦那に聞かせた事の無い言葉を使うんだぜ・・・そして俺を喜ばせる為に何でもするようになるんだぜ・・・」
(そ そんな バカな・・・)
「んん そんな女なんか いないって顔してるな・・・へへ 甘いな・・」
私は再び心の中を見透かされ唇を噛み締めた。
「いいかい色男、女は皆 欲望を心の奥底に溜め込んでるんだよ・・・あの女も あの女も あの女もな」
(・・・・・・・・)
「要はどんな男に出会うかなんだよ・・・俺と出合った女は最後は皆俺に感謝するんだよ・・・そして俺を見ただけで 俺の声を聞いただけで 俺との“その行為”を想像しただけでアソコを濡らすんだよ・・・アソコをな・・・」
「う うそだ・・」
「ん 何だって・・」
「うそだ かおりは・・そんな女じゃ・・」
「ふふ 残念ながら嘘じゃない・・・実際に俺の女の中にはAVに出て、俺の為に金を運んでくる女(やつ)もいるんだぜ・・。また俺の仕事の為に接待要員として男と寝る女もいるし、俺の子分の為に性処理の相手をする女もいる・・。・・・共通してるのは皆俺の言う事は何でも聞く、俺の喜ぶ事なら何でもするという事だ」
(う うそだ・・・)
「へへへ ところで、かおりと会ったのは1年ほど前だ・・・、たまたま入ったファミレスにいたんだよ・・。俺は常日頃から今言った奥様連中を捜してるんだよ・・・その俺の前にかおりが現れたんだ」
男はそう言うと私から目線を外し、外の景色に目を向けると再び話し始めた。
「一生懸命働いていたよ・・・行儀の悪い客にも文句の一つも言わずにな・・・」
「・・・・・・・・」
「子供や年寄りには特に愛想が良くてな・・・家に帰ればそれ以上に“良き妻”なんだろうなと思ったよ」
「そ それで妻に・・かおりに声を掛けたのか・・・」
私は初めて言葉らしい言葉を発した。
「ああ そうだ。さっきも言ったが俺は貞淑 良妻・・・そんな言葉が似合う女しか狙わない。それなりの歳をくっただけの女には声をかけんよ」
「・・・・・・・・」
「・・・・・・・・」
「か かおりはあんたに声を掛けられて付いて行ったって言うのか」
「・・・・・ふふ 一つだけ安心しな・・・かおりは簡単には俺の誘いには乗ってこなかったよ」
(・・・・・・・)
「ただし 俺もそういう女の方が落としがいがあるんだけどな・・・」
「く くそっ・・」
男の言葉に私は再び拳を握り締めた。