第1話 第2話 第3話 第4話 第5話 第6話 第7話 第8話 第9話 第10話 第11話 第12話 第13話 第14話 第15話 第16話 第17話 第18話 第19話 第20話 第21話 第22話 第23話 第24話 第25話 第26話 第27話 第28話 第29話 第30話 第31話 第32話 第33話 第34話 第35話 第36話 第37話 第38話 第39話 第40話 第41話 第42話 第43話 第44話 第45話 第46話 第47話 第48話 第49話 第50話 第51話 第52話 第53話
第42話
森川さんとの食事はとても楽しい時間でした。
次から次へと湧き出てくる話題の豊富さと、その合間に挟むユーモアのセンスに私は目当ての食事を忘れて引き込まれていきました。
それと私が嬉しかったのは、私を一人の女性・・・妻でもなく母でもない一人の“女”として見てくれている気がした事でした。
私は車に乗る時に頭に浮かべた帰宅時間の針を自分で進めていました。
店に入ってどれ位の時間が経った頃でしょう、私がお手洗いに立って戻ってくると、テーブルの上にデザートがおいてありました。
帰宅時間が近づいてきている事を考えながら、名残惜しそうにそのデザートを少しずつ口に運びました。
それからしばらくすると私の身体に異変が起こりました。
トイレで用を足した時に拭(ぬぐ)った“アソコ”が疼(うず)いてきたのです。
大きな胸のブラジャーもきつくなり、何とか吐息を吐き出していました。
腿(もも)と腿を擦り合わせる私の目に、森川さんの顔も歪(ゆが)んできました。
いつしか身体の火照りと同時に睡魔も襲ってきたのです。
後で聞かされましたが、私が席を外している隙にそのデザートに“催淫剤”を混入したそうです。
「大丈夫ですか かおりさん、何だか顔が赤いですよ。それに息も荒いようだけど・・・」
私はその声をどこか遠くの方で聞いているようでした。
気づいた時にはその店の駐車場で抱えられるように森川さんの車に乗りこむところでした。
私は虚(うつ)ろな瞳で窓からの景色を眺めていました。
しばらくして車はどこかの繁華街にあるビルの地下駐車場へと入っていきました。
えっ?・・・そんな私の表情に “ここは僕の事務所です。ここで少し休んでいくといい”・・・森川さんのそんな声を何とか聞く事が出来ました。
次に私が自分を意識できたのはベットの上でした。
横たわる私の目がゆっくり開き、その目に殺風景な部屋と小さな窓から覗く夕暮れが映りました。
帰らなきゃ・・そう思いながら掛けられていた毛布を手で払おうとした時です。
!・・・・下着姿だけの自分に気づいたのです。
払った毛布をもう一度手で引き寄せながら、私はこの状況を何とか理解しようと思いました。
私は部屋の中を見回しました。
その時部屋のドアが開き、一人の男の方が入ってきました。
森川さんでした。
「やあ かおりさん お目覚め」
森川さんの悪戯っぽい目に私は顔が赤くなっていくのが分かりました。
「・・・・・・わ 私・・どうしたんでしょう・・・・こんな格好でいるなんて・・・・」
「ん かおりさん 何だか苦しそうだったからちょっと失礼させてもらったよ」
「・・・・・・・・」
「かおりさんの胸ってかなりでかいよね」
「あっ・・」
私は手に握っていた毛布を更に強く握りました。
「ふふふ・・」
「・・・・・・・」
彼が静かに笑った後は部屋に沈黙の空気が流れました。
これも彼の心理操作なのでしょうか、重苦しい空気が私の心に羞恥の波となって押し寄せてきました。
私は一刻も早くこの状況から逃げ出したかったのですが、中々口を開く事が出来ませんでした。
なぜなら口を開くと、全ての言葉が彼に切り返されそうな気がしていたからです。
(・・・・・・・・・)
「・・・かおりさん アソコ濡れてたよ」
! 沈黙を破る彼の言葉に、私の身体の温度は再び上昇していきました。
そして俯(うつむ)く私に彼が近づいてきました。
「かおりさん・・・かおりさんの下着姿を見せてもらったお礼に、僕もかおりさんに見てもらいたい物があるんだよ」
そう言うと顔を上げた私の前で、彼はズボンのベルトを緩めたのです。
“キャッ”・・・。
ストンとズボンが落ち、現れた彼のパンツ姿に私は思わず顔を背けていました。
「ふふ かおりさん あなたに見せたいのは僕のパンツじゃないよ」
そう言って振り返り背中を向けながら、彼はシャツのボタンに手を掛けました。
私が恐々顔を上げると彼は一つずつボタンを外していました。
そしてボタンを全て外し終わるとシャツの端と端を手に持ち、パッと両手を開げました。
ゴクリ・・私は唾を飲み込みました。
彼は背中で私のその音を聞いたのでしょうか、首を後ろに向けるとニヤッと笑い一気にそのシャツを捲くったのです。
!!・・その瞬間 私は言葉を失ってしまいました。
それと同時に自分の愚(おろ)かさを呪いました。
“不動明王?”・・と言うのでしょうか、その彫り物が私を睨みつけていたのです。
彼はそのまま“背中”を晒し続ける事によって、私の中の諦めの気持ちを確実なものへとしようとしていたのでしょう。
彼の思惑は、振り返った時には間違いのないものになっていました。
私はその時 ただの無防備な小動物になっていました。
「かおりさん “催淫剤”って結構効くだろ」
「?・・」
「ふふ 食事中もアソコが疼(うず)いてきただろ」
「・・・・・・・・」
「デザートの中へ入れさせてもらったんだよ」
そう言って目の前の男がニヤッと笑ったとき、私は改めて彼が“ヤクザ”である事を確信しました。
次から次へと湧き出てくる話題の豊富さと、その合間に挟むユーモアのセンスに私は目当ての食事を忘れて引き込まれていきました。
それと私が嬉しかったのは、私を一人の女性・・・妻でもなく母でもない一人の“女”として見てくれている気がした事でした。
私は車に乗る時に頭に浮かべた帰宅時間の針を自分で進めていました。
店に入ってどれ位の時間が経った頃でしょう、私がお手洗いに立って戻ってくると、テーブルの上にデザートがおいてありました。
帰宅時間が近づいてきている事を考えながら、名残惜しそうにそのデザートを少しずつ口に運びました。
それからしばらくすると私の身体に異変が起こりました。
トイレで用を足した時に拭(ぬぐ)った“アソコ”が疼(うず)いてきたのです。
大きな胸のブラジャーもきつくなり、何とか吐息を吐き出していました。
腿(もも)と腿を擦り合わせる私の目に、森川さんの顔も歪(ゆが)んできました。
いつしか身体の火照りと同時に睡魔も襲ってきたのです。
後で聞かされましたが、私が席を外している隙にそのデザートに“催淫剤”を混入したそうです。
「大丈夫ですか かおりさん、何だか顔が赤いですよ。それに息も荒いようだけど・・・」
私はその声をどこか遠くの方で聞いているようでした。
気づいた時にはその店の駐車場で抱えられるように森川さんの車に乗りこむところでした。
私は虚(うつ)ろな瞳で窓からの景色を眺めていました。
しばらくして車はどこかの繁華街にあるビルの地下駐車場へと入っていきました。
えっ?・・・そんな私の表情に “ここは僕の事務所です。ここで少し休んでいくといい”・・・森川さんのそんな声を何とか聞く事が出来ました。
次に私が自分を意識できたのはベットの上でした。
横たわる私の目がゆっくり開き、その目に殺風景な部屋と小さな窓から覗く夕暮れが映りました。
帰らなきゃ・・そう思いながら掛けられていた毛布を手で払おうとした時です。
!・・・・下着姿だけの自分に気づいたのです。
払った毛布をもう一度手で引き寄せながら、私はこの状況を何とか理解しようと思いました。
私は部屋の中を見回しました。
その時部屋のドアが開き、一人の男の方が入ってきました。
森川さんでした。
「やあ かおりさん お目覚め」
森川さんの悪戯っぽい目に私は顔が赤くなっていくのが分かりました。
「・・・・・・わ 私・・どうしたんでしょう・・・・こんな格好でいるなんて・・・・」
「ん かおりさん 何だか苦しそうだったからちょっと失礼させてもらったよ」
「・・・・・・・・」
「かおりさんの胸ってかなりでかいよね」
「あっ・・」
私は手に握っていた毛布を更に強く握りました。
「ふふふ・・」
「・・・・・・・」
彼が静かに笑った後は部屋に沈黙の空気が流れました。
これも彼の心理操作なのでしょうか、重苦しい空気が私の心に羞恥の波となって押し寄せてきました。
私は一刻も早くこの状況から逃げ出したかったのですが、中々口を開く事が出来ませんでした。
なぜなら口を開くと、全ての言葉が彼に切り返されそうな気がしていたからです。
(・・・・・・・・・)
「・・・かおりさん アソコ濡れてたよ」
! 沈黙を破る彼の言葉に、私の身体の温度は再び上昇していきました。
そして俯(うつむ)く私に彼が近づいてきました。
「かおりさん・・・かおりさんの下着姿を見せてもらったお礼に、僕もかおりさんに見てもらいたい物があるんだよ」
そう言うと顔を上げた私の前で、彼はズボンのベルトを緩めたのです。
“キャッ”・・・。
ストンとズボンが落ち、現れた彼のパンツ姿に私は思わず顔を背けていました。
「ふふ かおりさん あなたに見せたいのは僕のパンツじゃないよ」
そう言って振り返り背中を向けながら、彼はシャツのボタンに手を掛けました。
私が恐々顔を上げると彼は一つずつボタンを外していました。
そしてボタンを全て外し終わるとシャツの端と端を手に持ち、パッと両手を開げました。
ゴクリ・・私は唾を飲み込みました。
彼は背中で私のその音を聞いたのでしょうか、首を後ろに向けるとニヤッと笑い一気にそのシャツを捲くったのです。
!!・・その瞬間 私は言葉を失ってしまいました。
それと同時に自分の愚(おろ)かさを呪いました。
“不動明王?”・・と言うのでしょうか、その彫り物が私を睨みつけていたのです。
彼はそのまま“背中”を晒し続ける事によって、私の中の諦めの気持ちを確実なものへとしようとしていたのでしょう。
彼の思惑は、振り返った時には間違いのないものになっていました。
私はその時 ただの無防備な小動物になっていました。
「かおりさん “催淫剤”って結構効くだろ」
「?・・」
「ふふ 食事中もアソコが疼(うず)いてきただろ」
「・・・・・・・・」
「デザートの中へ入れさせてもらったんだよ」
そう言って目の前の男がニヤッと笑ったとき、私は改めて彼が“ヤクザ”である事を確信しました。