小説本文



背中の彫り物を晒した彼は、私の方を向き返りながらパンツを降ろしました。
 恐怖に固まってしまった私は、両目さえ瞑(つむ)る事が出来ませんでした。
 その目に映った “物” に2度目の驚きを感じていました。
 経験の少ない私にとって、その歪(いびつ)な形と異様な大きさが信じられなかったからです。


 「ふふ かおりさん “俺” が見せたかったのは背中ともう一つはこれなんだよ」
 “僕” が “俺” に変り、彼は徐(おもむ)ろに “それ” を握るとその先を私にむけました。
 その時 私は3度目の驚きを覚えたのです。
 彼の “それ” がまだ勃起前の状態だった事に。


 あれが大きくなったら・・・私の脳裏にそんな事が浮かんでしまいました。
 「ふふ そうだよ これが大きくなったらどんなだろうね」
 私は心の声を一瞬のうちに読みとられ、こんな状況にも係らず身体が火照っていくのが分かりました。


 「ふふ 安心しな、身体が熱くなるのはさっきの “催淫剤” がまだ効いてるからだよ」
 どこまで私の身体を熟知しているのでしょうか、いや “女” の心と身体の事は熟知済みなのでしょうか。
 私は彼が用意してくれた言葉の逃げ道に、身体の温度が一気に上がって行く気がしました。


 「さあ かおり これを握ってごらん」
 “かおりさん” が “かおり” に変り、彼は私の右手を掴(つか)むと自分の “それ” を握らせたのです。
 その時の私は恐怖よりも好奇心の方が勝ってしまったのでしょうか、初めての感触を味わいながら “それ” に見入ってしまったのです。


 「ほら もう少し持ち上げて見ろ」
 跪(ひざまず)く私の鼻先に “裏筋?” が見えました。
 “竿?” の所々に小さな塊がいくつもあり、これが “真珠?” ・・・どこかで聞いた事のある、いや聞いた事でしかない “それ” だと思いました。


 「もっと良く見ろ」
 彼の言葉に私はそれを観察するように顔を近づけてしまいました。
 私はそれに導かれたのでしょうか、根元の辺りから “亀頭?” や “鈴口?” の辺りまでを目で追ってしまいました。
 いつしか彼の “匂い” が私の鼻の奥に侵入してきていました。


 「かおり 思い出したか」 
 えっ? キョトンとした私の目に彼の怪しい瞳が映りました。


 「匂いだよ・・・・ふふ “媚薬” と “催淫剤” をブレンドした “オリジナル” をこいつに塗ってあるんだよ」
 そう言って彼は私が手に持つそれを持ち上げていました。


 「お前は2度この匂いを嗅いでるんだぜ。中国の塗り薬、さっき食べたデザート、知らない間に お前はこいつをたっぷり身体の中に受け入れてるんだぜ。頭は覚えてなくても身体は覚えてるはずだ」
 後から聞かされましたが、そこには彼の嘘もありました。
 塗り薬やデザートには確かに混入はあったらしいのですが、彼の股間の “物” には塗られていなかったのです。
 マインドコントロール、催眠・・どれが適当な言葉なのか分かりませんが、その時の私は彼の言葉をそのまま受け入れていました。


 「ふふ じゃあ 立ってみろ」
 私は彼に腕を掴(つか)まれフラフラと立ち上がりました。
 その瞬間 私のアソコが “ジュン” としたのを覚えています。


 「・・・水色のおばさんパンティーにおばさんブラジャーか」
 (・・・・・・・・・)


 「そのうちに俺好みのランジェリーが似合う女にしてやるよ、俺好みのな」
 そう言い終らないうちに彼は私のブラジャーに手を掛けたかと思うと、それを一気に引き千切ったのです。
 その乱暴なやり方に私の口から “キャッ” と声が上がりました。
 彼は私の驚きを気にする事無く、いえ こんな事になれているのでしょう、俯(うつむ)く私の顎に手をやると顔を覗き込んできたのです。
 そして私の顔を抉(えぐ)るように覗いていたかと思うと、その長い指を私の口の中へ入れてきたのです。


 「どうだ 俺のチンポの味は・・・」
 なすがままの私は、彼の言葉の意味も分からずにその行為を受けていました。
 これも後で聞いた話なのですが、この時 私が抵抗を試(こころ)みていたらその場で暴力(レイプ)をしていたそうです。
 しかし 私が思いのまま操られていく様子を見て、調教の進め方を決めたそうです。


 「ふふ 女の口はオマンコだ、俺のこの太い指はチンポだ。さあ このチンポにもたっぷり “お薬” が塗ってあるんだぜ。・・・奥さんもそろそろ本物が欲しくなってきただろ」
 彼はどこまでも計算高かったのです。
 “お薬” も嘘だったのですが、私の事を “奥さん” と呼ぶ事によって、私の中に被虐性、背徳感と言ったものを植えつけていったのです。
 そしてそれに私は見事に応えてしまったのです。


 気づいた時には、彼は私の後ろに回り、自慢の乳房を揉み始めていました。
 私は恐怖を言い訳に彼のその行為を受け入れたのかもしれません。
 そしてまた私の身体は “お薬” と言う言葉を言い訳にしたのでしょうか、身体の奥から一気に快感が押し寄せてきたのです。

 
 私の口と鼻から、あの時の息遣いが漏れると、彼はまた焦(じ)らしたのです。
 優しく揉んでいたその手を乳首に持っていくと、そこにギューっと力を加えたのです。
 痛い!・・・しかし私の声にも彼はそれを止めてくれませんでした。
   

 「黙ってろ・・・・・・痛いか・・・でもこの痛みがだんだん良くなるんだ」
 耳元で囁かれたその声に私の中の何かが反応してしまったのです。


 (ああああ ・・・・・・)


 私は倒れるようにベットに横たわりました。
 そして朦朧(もうろう)とする私の目に彼の唇が迫ってきて、首筋にそれが触れました。


 彼の舌はとても長く、粘っこく、そして熱く、目を瞑った私の身体の隅から隅までを炎が行き渡りました。


 「かおり 目を開けろ」
 快楽の波にもう一歩で飲まれるところで、彼の声に目を開けていました。


 「かおり 俺の顔を良く見ろ。・・・もっとだ。・・・もっと両目を見開け」
 ? 私は訳がわからないまま大きく目を開けて彼の顔を見つめていました。

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