小説本文



 『こら閉じるな・・・力を抜け』
 それは私の不浄の門に向けられた言葉でした。
 しかし 私がソコの伸縮を緩める前には彼の太い指が侵入してきていました。
 あっ!・・・私のソコに初めての感触がありました。


 「動くな」
 彼の言葉に恐怖は感じませんでした。
 なぜ ここまで素直になれたのでしょう。
 彼に任せれば上手くいく・・・そんな考えがすでに染み込んでいたのでしょうか。
 そのまま穴に指を入れていた彼は横に置いた小瓶を片手で開け、それを持つと私の穴を目掛けて中の液体を垂らしたのです。


 「ふふ ワセリンに催淫剤を混ぜたオリジナルのローションだ」
 本当はその言葉だけでも大丈夫だったのかも知れません。
 私の穴は早くも彼の指に馴染んでいました。


 「ふふ 次は2本だ」
 私の肛門は厚みの増したそれも難なく受け入れました。
 しばらく彼の指の抜き差しが続くとそこから快感が湧き上がってきました。
 そしてその快感はあっという間に身体全体へと広がっていきました。


 「へっへっ かおり ここも満更(まんざら)でもなさそうだな」
 彼の声に振り返りました。
 私はどんな顔をしていたのでしょう。
 薄目で、唇が微かに開き、顔全体がトロ~ンとした表情の、そんなメスの顔になっていたのではないでしょうか。


 「ふふ でもまだなんだぜ。ぶち込む前に腸の中を綺麗にしなくちゃな」
 浣腸・・・そんな行為すら既に覚悟していたのでしょうか。
 その行為を受けなければ次に進めない、その行為を受けなければ新たな快楽を得る事が出来ない・・・・。
 私の羞恥の心は一瞬のうちに覚悟を決めていました。


 私の穴から指を抜いた彼は、洗面器にお湯をくみ、そこに浣腸液? を混ぜると太い注射器? のような物でその液体を吸い込みました。
 私の穴の入り口が今度は違った感触を確認しました。
 浣腸器の先が私のソコに刺さったのです。


 「力を抜け」
 はい・・・心の中で素直に返事をした私がいました。
 それから直ぐにお腹のあたりに生暖かい感触が湧いてきました。
 彼はそれから何度その注入を繰り返したでしょうか。
 私のお腹は膨れ上がり、流石に我慢の限界がきました。
 おかしな表現ですが、産みの苦しみ とでも言うのでしょうか、便意と催淫剤からくる快感の両方に私の身体は痙攣を起こしていました。


 「あっ ああああ もう 我慢が・・・ああ・・できま・・せん・・・」
 (・・・・・・・・)


 「ト トイレに・・・トイレに行かせて・・ください・・」
 「そうだな 俺も臭いのは苦手だからな」


 あっさり許可を出した彼に少し驚きながらも、私はトイレに向かいました。
 トイレで用をたした私は、再び浴室で四つんばいになりました。
 彼はニヤつきながら私にシャワーを浴びせ、私のその門を覗き込んできました。


 「ふふ さっぱりしたかい。さあ 最初からだ」
 彼はそう言うと石鹸で泡を立て、それを私の門に塗りたくり、その泡をもう一つの穴の方にまで広げていきました。
 そして彼はもう一度浣腸器に液体を吸い込むと、私の穴に注入してきたのです。  
 何でもう一度・・・私の事などお構いなしに彼は注入を繰り返しました。
 しばらくして先程と同じ便意と足の付け根辺りがムズムズする感触が沸いてきました。


 「さあ かおり 今度はここで見せてもらおうか。もう臭いのは出ないだろ」
 そんなあ・・・しかし もう彼の命令は絶対でした。
 そんな事は分かっていました。
 私は高鳴りを我慢しました。
 我慢して、我慢して、我慢しましたが、ついに私は破裂音と共に液体を噴出したのです。
 その時 “ピピピピ” と電子音と連射音が同時に響きました。
 振り向いた私の目にカメラとそして片手にビデオを構える彼の姿が映りました。
 キャッ!・・・しかし 私の噴出は止まりませんでした。
 ニヤ付く彼の前で、私はその惨めな姿を撮られたのです。
 先程あっさりトイレに行かせてくれたのは、この為のフェイクだったのでしょうか。
 こんな所にも彼のサディスティックな一面を覗いてしまいました。


 「ふん 良い絵が取れたぞ。ますます普通の奥さんには戻れないな」
 そうです・・・普通の奥さんには、もう戻れないとどこかで覚悟していたと思います。
 それは この浣腸シーンを見られる前からある程度分かっていた事でした。
 私の噴出が終わると、彼はシャワーで周りを洗い流し、そして私の肛門を覗きました。


 「ふふ 可愛いアナルだな」
 そう言って彼はそこにチュッとキスをすると、その舌を全身に這わせ始めました。
 私はイヌの格好のまま彼のその愛撫に身体を任せました。
 彼の長い舌は前回と同じように私の粘膜の全てを嘗め尽くし、毛穴の節々をも丁寧に舐めてくれました。
 彼は私の中に残っていた羞恥の気持ちを、一瞬のうちに快楽に変えてくれたのです。
 やがて彼は先程のローションをたっぷり塗った指を、再びアナルへ進入させてきたのです。


 「さあ 力を抜いてごらん」
 この日初めての優しい声が私の頭の中に溶け込んでいきました。
 その声に私は安心して快楽の声を高々と上げる事が出来ました。


 「じゃあ かおり 尻を突き出せ」
 彼の改まった声に私は小さく“ハイ”と返事をしていました。
 そして彼に教えられたとおり、顎を軽く上げ、腰をグッと入れ、背筋を海老反るようにしてお尻を突き出したのです。


 「じゃあ かおりの“初めて”を頂こうか・・・かおり 挨拶は」
 (・・・・・・・・)


 「んん かおり こう言う時はどう挨拶するんだ。直ぐ考えろ」
 (・・・・・・・・・)


 「ん?」
 「かおりの・・ア アナルに・・・入れて・・ください・・」


 「・・・・もう一度。・・・・かおり 挨拶は」
 「あっ かおりのアナルに・・・チンポを・・入れてください・・」


 「もう一度」
 「ああああ ご ご主人様の・・・・太いチンポを・・ああ わ・・私の嫌らしい・・・ア アナルにぶち込んでください・・・私のお尻の処女を奪ってくださいィィィ・・・」


 「ふふふ 良し」


 私の中で“彼”は “ご主人様”になりました。
 そして私はこの後 ご主人様のチンポをアナルで受け止めました。
 初めての“ソコ”は、ご主人様のリードで直ぐに快楽を迎える事が出来ました。
 今まで経験した事の無い快楽に、私は何度も何度も逝きました。
 そして私はありったけの声を上げて涙を流しながら喜んだのです。