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第10話
日曜日になりました。
別室での交換プレーを行ってからは、2週間近くが経っていました。あの日から様子がおかしかった妻。結局その調子が戻らないままこの日が来たのです。
この朝の妻も、やはり元気が無かったのですが、出掛けの際の「さぁ行こうか」と言う私の声に振り向いた表情は幾分明るく。軽く結んだ口元は、何かを自分に言い聞かせている感じがありました。
待ち合わせの駐車場まではいつも通り私の運転で向かったのですが、隣の妻は乗った時からずっと目をつむり眠っているようです。私は時折「具合が悪かったら断ろうか」と言ったのですが、妻は目を閉じたまま「大丈夫です…」と小さく答えておりました。
渋滞もなく予定通り着きますと、堀田さんご夫婦は既に着いておりました。今日の堀田さんの車はワゴン車です。
私は緊張気味に挨拶をして、気怠(けだる)そうな妻は紀美子さんに手を取られワゴン車に乗り込みます。
いつも明るい車中もこの日は紀美子さんもおとなしいせいか、暗い感じです。紀美子さんも妻の様子が気になるのかと、私には申し訳ない気持ちがありました。
予定通り着いたホテルの駐車場にはやはり、この日も例のワゴン車が無人のまま止まっていました。でも今日はそんな事もさほど気にならず、私は妻の肩に手をあてながらそそくさと部屋の中に入ります。本来二人利用が原則のこのホテルですが、『複数で利用する客は結構多く、ホテルも黙認ですよ。そこを厳しくしたらホテルの売上に響きますから』と前に堀田さんの言った言葉が何故か頭の中に浮かんでいました。
部屋に入った私はさてと畏まった感じです。堀田さんが、元気のない妻を含め私をどうリードしてくれるのか?。
見ればいつもお茶を淹れてくれた紀美子さんも、浴室で風呂の準備をしてくれていた堀田さんも今日は黙ったまま畳の上で座り込んでいます。
私は立ったまま今までと違う空気を感じいました。
妻は…と見れば、何と震えています。立ったまま俯き、肩を震わせているのです。
「ひ 浩美…」
その声に妻の手が私の手を握ってきます。私は驚いて妻を覗き込みます。
「お おい浩美…どうした?」
その時でした。
キコンと昔ながらの呼び鈴の音が鳴りました。私はドキリとして入口の方を向きます。するとガチャガチャと鍵が差し込まれ、ドアノブが回る音がしたのです。
ガタンとドアが勢いよく開いた後の様子は、私の目にはスローモーションのように映りました。
長身で短髪の細身の男がドカドカと部屋に上がり込むと、後ろから湧き出るように人波が続いたのです。
最初の男が脇目も触れず妻の腕を掴むと、次の男が続き間のドアを開け広げます。
妻は抵抗をする間もなく男に引きずられるように、部屋の中へ放り込まれます。その合間も私の前を幾人かの男達が通り抜けていきます。私に目もくれず奥に向かう巨漢の男。私の顔を睨みつけるようにして続いて行く男。私の顔をニヤツきながら覗き込んで行く男。
私はまるで映画のシーンを見てるような錯覚に落ちていましたが、「イヤーー」っという妻の悲鳴に我に帰りました。
しかし部屋に向かって踏み出した膝はガクガクに震えていて、その震えが一気に身体中に伝わっていきます。
それでも何とか2、3歩と踏み出した私の肩を、ポンポンと叩く気配がありました。振り向けばやけに落ち着いた男が見つめています。 頭の奥で「何でこんな紳士が…」と自分でも意味が分かりませんが、そんな言葉が聞こえました。
その瞬間、ガツンと鳩尾に火の出るような痛みが走ったのです。男の拳が私の腹にめり込んでいたのです。
「○○市役所にお勤めの菊地俊也さんだよね…」
「!!・・・・・・」
「そこに座って今から奥さんが犯(や)られるところをよく見ておきな」
男の声に私は痛みを感じながらも、背筋から身体中にゾゾゾっと冷たいものが駆け回ったのが分かりました。
崩れ落ちた私はユックリ視線を向けます。堀田さん達にです。
そこには申し訳なさそうに身体を寄せ合い、小さくなっている中年夫婦の姿が見えました。
頭の中には「どうして」 「まさか」 「どうしよう」…そんな言葉が聞こえました。それでもそんな考えも、妻の悲鳴に嫌でもかき消されていきます。
妻は着ている服をひん剥かれ、男達も皆服を脱ぎ始めています。一人の男の手にはカメラが握られています。
妻の抵抗など全く意味がなく、あっという間に裸にされ、両手を押さえつけられ足もまた、これでもかと拡げられておりました。
大柄な男が近寄ってきて私の首根っこを掴みます。大きな掌に、凄い力です。
私は鳩尾を抑えながら布団の横に連れて行かれます。妻が“犯されよう”としている布団です。
その時、後ろから私を殴った男の声がまた聞こえてきました。
「学(マナブ)に紀美子、ご苦労だったな…でも、アンタ達も保身の為とはいえ結構“乗り”が良かったよ」
男は我々と同じ年くらいだと思うのですが、堀田さんの事を“学(マナブ)”と小僧でも呼ぶように呼び捨て、その言葉は私にも聞かせようとしてるのが何となく分かりました。
「アンタらも自分と同じ性癖の“仲間”を増やすのに、暗い悦(よろこ)びを感じるようになってきたからな」
「・・・・・・」
「こちらの菊地さんも間違いなくアンタらと同じ種類だよ」
そう言って笑った男の声に、私の身体中に電流が走り抜けていきました。
私は、膝が崩れ落ち、前のめるような格好です。目は布団から離せません。
妻の白い素足が天井向かってニョキっと伸びた様子が、男の背中越しに見えています。
意識の奥では“諦(あきら)め”の感触が既にありました。昔から小心者の私です。自分より強い者と対峙すると、瞬時に心の中で優劣をつけてしまっていました。そして、それに服従させられる運命(さだめ)も分かっていたと思います。
「菊地さん、アンタは諦(あきら)めが良さそうだね。じゃあ早く服を脱ぎなよ。奥さんと同じように素っ裸に」
紳士に見えた男の歪んだ口元が、覗き込んでおりました。私はこのリーダー格の男を悲しげに見上げるだけです。
「あら、身体に力が入らないのかい?なら学(マナブ)よぉ、この人の服を脱がしてあげな」
私がギリギリと首を捻ると、堀田さん夫婦が恐々近づいて来る姿が目に映りました。その顔は何とも形容し難い表情です。
堀田さんが右側の、紀美子さんが左側の脇から手を入れ私を立たせます。交差した視線には確かに“申し訳なさ”が見てとれました。しかし瞳の奥には、鈍(ドン)よりした暗い光も見えました。
私は御夫婦にされるまま服を脱がされていきます。足元では男の大きな背中が見えています。男の腰が妻の股座(またぐら)に規則正しく打ち込まれ、肩越しに見える妻は自分の手の甲を口に押し付けております。それでも「アッアッアッ」と小さい声が漏れ聞こえてきます。その時、カシャカシャとシャッター音が響き、フラッシュが光りました。
衣服を脱がされ、最後のパンツを脱ぎ落とされた私の“アソコ”は見事に縮こまっておりました。恥ずかしさなど感じる余裕などなく、次に待ち受ける恐怖に身体が竦(すく)みます。
「ほらっ旦那さん、奥さんの顔をもっと近くで見てみなよ」
そう言って一人の男が私の肩を押します。
周りを取り囲んでいた男達が私の為にでしょうか、すっと隙間を開けます。
男達の顔を見る余裕などなく、鳩尾を手で押さえ少しだけ前に出ます。
「奥さん、ほら、旦那さんが奥さんの感じてる顔を見たいらしいぜ」
その声に妻の目がほんの少し広がりました。その目には涙が滲んで見えます。私は心の中で小さく『浩美…』と呟きます。申し訳なさと、情けなさが混じった響きです。
「ヘヘヘ…さぁ奥さんはいつまで我慢できるかな。気持ち良くなったら素直に声を出していいんだぜ、この間みたいによっ」
リーダー格の男が吐いたその言葉に、胸が抉(えぐ)られる感触が沸きました。
「この間みたい…?」…頭の中で木霊が聞こえ「まさか」の文字がもう一度浮かび上がります。
目の端で堀田さんと紀美子さんの頭が垂れ下がった気がしました。顔を向けると「ゴメンナサイ」と紀美子さんの唇が小さく動きました。
「ククク…」
鈍い笑いが聞こえ、それが徐々に大きくなっていきます。
「いやあ、先々週だったかな、この部屋でアンタが紀美子とオマンコしてる時に俺達は別の部屋で奥さんと犯(や)りまくってたんだよ。と言っても最初は無理やりなんだけどな」
情けない話し、男の言葉を聞いても怒りより惨(みじ)めさが先にありました。
あの日から様子がおかしかった妻の原因は、ソコにあったのです。
気づけば周りの男達が裸になっています。
(再現されるのか?)
心の中でそんな声が聞こえました。小心者で根性なしの私の声です。
妻に被さっている男の腰が激しさをましていました。妻もリーダー格の男の言葉が聞こえていたのでしょうか。涙が溢れるのと同時に、口元を抑えていた手が落ち「アアーーー」っと嬌声ともとれる声が上がりました。
妻は…。
妻は…本当に…犯されながらも感じてしまったのでしょうか?
ここにいる場慣れした感じのする男達の手管に、女の弱味を見せてしまったのでしょうか。目の前では、男が白い素足を己の肩に掛け、屈曲位の体位になっております。
汚くて大きな尻が深く押し込まれると、結合の箇所が嫌でも目に入ります。
昔からスケベ心を持った私の好奇心はついには、他人を交える行為へと発展していました。私以外の男性器が妻の“ソコ″に挿入されるシーンも、想像するようになっていました。しかし…それが今こんな形で…。
別室での交換プレーを行ってからは、2週間近くが経っていました。あの日から様子がおかしかった妻。結局その調子が戻らないままこの日が来たのです。
この朝の妻も、やはり元気が無かったのですが、出掛けの際の「さぁ行こうか」と言う私の声に振り向いた表情は幾分明るく。軽く結んだ口元は、何かを自分に言い聞かせている感じがありました。
待ち合わせの駐車場まではいつも通り私の運転で向かったのですが、隣の妻は乗った時からずっと目をつむり眠っているようです。私は時折「具合が悪かったら断ろうか」と言ったのですが、妻は目を閉じたまま「大丈夫です…」と小さく答えておりました。
渋滞もなく予定通り着きますと、堀田さんご夫婦は既に着いておりました。今日の堀田さんの車はワゴン車です。
私は緊張気味に挨拶をして、気怠(けだる)そうな妻は紀美子さんに手を取られワゴン車に乗り込みます。
いつも明るい車中もこの日は紀美子さんもおとなしいせいか、暗い感じです。紀美子さんも妻の様子が気になるのかと、私には申し訳ない気持ちがありました。
予定通り着いたホテルの駐車場にはやはり、この日も例のワゴン車が無人のまま止まっていました。でも今日はそんな事もさほど気にならず、私は妻の肩に手をあてながらそそくさと部屋の中に入ります。本来二人利用が原則のこのホテルですが、『複数で利用する客は結構多く、ホテルも黙認ですよ。そこを厳しくしたらホテルの売上に響きますから』と前に堀田さんの言った言葉が何故か頭の中に浮かんでいました。
部屋に入った私はさてと畏まった感じです。堀田さんが、元気のない妻を含め私をどうリードしてくれるのか?。
見ればいつもお茶を淹れてくれた紀美子さんも、浴室で風呂の準備をしてくれていた堀田さんも今日は黙ったまま畳の上で座り込んでいます。
私は立ったまま今までと違う空気を感じいました。
妻は…と見れば、何と震えています。立ったまま俯き、肩を震わせているのです。
「ひ 浩美…」
その声に妻の手が私の手を握ってきます。私は驚いて妻を覗き込みます。
「お おい浩美…どうした?」
その時でした。
キコンと昔ながらの呼び鈴の音が鳴りました。私はドキリとして入口の方を向きます。するとガチャガチャと鍵が差し込まれ、ドアノブが回る音がしたのです。
ガタンとドアが勢いよく開いた後の様子は、私の目にはスローモーションのように映りました。
長身で短髪の細身の男がドカドカと部屋に上がり込むと、後ろから湧き出るように人波が続いたのです。
最初の男が脇目も触れず妻の腕を掴むと、次の男が続き間のドアを開け広げます。
妻は抵抗をする間もなく男に引きずられるように、部屋の中へ放り込まれます。その合間も私の前を幾人かの男達が通り抜けていきます。私に目もくれず奥に向かう巨漢の男。私の顔を睨みつけるようにして続いて行く男。私の顔をニヤツきながら覗き込んで行く男。
私はまるで映画のシーンを見てるような錯覚に落ちていましたが、「イヤーー」っという妻の悲鳴に我に帰りました。
しかし部屋に向かって踏み出した膝はガクガクに震えていて、その震えが一気に身体中に伝わっていきます。
それでも何とか2、3歩と踏み出した私の肩を、ポンポンと叩く気配がありました。振り向けばやけに落ち着いた男が見つめています。 頭の奥で「何でこんな紳士が…」と自分でも意味が分かりませんが、そんな言葉が聞こえました。
その瞬間、ガツンと鳩尾に火の出るような痛みが走ったのです。男の拳が私の腹にめり込んでいたのです。
「○○市役所にお勤めの菊地俊也さんだよね…」
「!!・・・・・・」
「そこに座って今から奥さんが犯(や)られるところをよく見ておきな」
男の声に私は痛みを感じながらも、背筋から身体中にゾゾゾっと冷たいものが駆け回ったのが分かりました。
崩れ落ちた私はユックリ視線を向けます。堀田さん達にです。
そこには申し訳なさそうに身体を寄せ合い、小さくなっている中年夫婦の姿が見えました。
頭の中には「どうして」 「まさか」 「どうしよう」…そんな言葉が聞こえました。それでもそんな考えも、妻の悲鳴に嫌でもかき消されていきます。
妻は着ている服をひん剥かれ、男達も皆服を脱ぎ始めています。一人の男の手にはカメラが握られています。
妻の抵抗など全く意味がなく、あっという間に裸にされ、両手を押さえつけられ足もまた、これでもかと拡げられておりました。
大柄な男が近寄ってきて私の首根っこを掴みます。大きな掌に、凄い力です。
私は鳩尾を抑えながら布団の横に連れて行かれます。妻が“犯されよう”としている布団です。
その時、後ろから私を殴った男の声がまた聞こえてきました。
「学(マナブ)に紀美子、ご苦労だったな…でも、アンタ達も保身の為とはいえ結構“乗り”が良かったよ」
男は我々と同じ年くらいだと思うのですが、堀田さんの事を“学(マナブ)”と小僧でも呼ぶように呼び捨て、その言葉は私にも聞かせようとしてるのが何となく分かりました。
「アンタらも自分と同じ性癖の“仲間”を増やすのに、暗い悦(よろこ)びを感じるようになってきたからな」
「・・・・・・」
「こちらの菊地さんも間違いなくアンタらと同じ種類だよ」
そう言って笑った男の声に、私の身体中に電流が走り抜けていきました。
私は、膝が崩れ落ち、前のめるような格好です。目は布団から離せません。
妻の白い素足が天井向かってニョキっと伸びた様子が、男の背中越しに見えています。
意識の奥では“諦(あきら)め”の感触が既にありました。昔から小心者の私です。自分より強い者と対峙すると、瞬時に心の中で優劣をつけてしまっていました。そして、それに服従させられる運命(さだめ)も分かっていたと思います。
「菊地さん、アンタは諦(あきら)めが良さそうだね。じゃあ早く服を脱ぎなよ。奥さんと同じように素っ裸に」
紳士に見えた男の歪んだ口元が、覗き込んでおりました。私はこのリーダー格の男を悲しげに見上げるだけです。
「あら、身体に力が入らないのかい?なら学(マナブ)よぉ、この人の服を脱がしてあげな」
私がギリギリと首を捻ると、堀田さん夫婦が恐々近づいて来る姿が目に映りました。その顔は何とも形容し難い表情です。
堀田さんが右側の、紀美子さんが左側の脇から手を入れ私を立たせます。交差した視線には確かに“申し訳なさ”が見てとれました。しかし瞳の奥には、鈍(ドン)よりした暗い光も見えました。
私は御夫婦にされるまま服を脱がされていきます。足元では男の大きな背中が見えています。男の腰が妻の股座(またぐら)に規則正しく打ち込まれ、肩越しに見える妻は自分の手の甲を口に押し付けております。それでも「アッアッアッ」と小さい声が漏れ聞こえてきます。その時、カシャカシャとシャッター音が響き、フラッシュが光りました。
衣服を脱がされ、最後のパンツを脱ぎ落とされた私の“アソコ”は見事に縮こまっておりました。恥ずかしさなど感じる余裕などなく、次に待ち受ける恐怖に身体が竦(すく)みます。
「ほらっ旦那さん、奥さんの顔をもっと近くで見てみなよ」
そう言って一人の男が私の肩を押します。
周りを取り囲んでいた男達が私の為にでしょうか、すっと隙間を開けます。
男達の顔を見る余裕などなく、鳩尾を手で押さえ少しだけ前に出ます。
「奥さん、ほら、旦那さんが奥さんの感じてる顔を見たいらしいぜ」
その声に妻の目がほんの少し広がりました。その目には涙が滲んで見えます。私は心の中で小さく『浩美…』と呟きます。申し訳なさと、情けなさが混じった響きです。
「ヘヘヘ…さぁ奥さんはいつまで我慢できるかな。気持ち良くなったら素直に声を出していいんだぜ、この間みたいによっ」
リーダー格の男が吐いたその言葉に、胸が抉(えぐ)られる感触が沸きました。
「この間みたい…?」…頭の中で木霊が聞こえ「まさか」の文字がもう一度浮かび上がります。
目の端で堀田さんと紀美子さんの頭が垂れ下がった気がしました。顔を向けると「ゴメンナサイ」と紀美子さんの唇が小さく動きました。
「ククク…」
鈍い笑いが聞こえ、それが徐々に大きくなっていきます。
「いやあ、先々週だったかな、この部屋でアンタが紀美子とオマンコしてる時に俺達は別の部屋で奥さんと犯(や)りまくってたんだよ。と言っても最初は無理やりなんだけどな」
情けない話し、男の言葉を聞いても怒りより惨(みじ)めさが先にありました。
あの日から様子がおかしかった妻の原因は、ソコにあったのです。
気づけば周りの男達が裸になっています。
(再現されるのか?)
心の中でそんな声が聞こえました。小心者で根性なしの私の声です。
妻に被さっている男の腰が激しさをましていました。妻もリーダー格の男の言葉が聞こえていたのでしょうか。涙が溢れるのと同時に、口元を抑えていた手が落ち「アアーーー」っと嬌声ともとれる声が上がりました。
妻は…。
妻は…本当に…犯されながらも感じてしまったのでしょうか?
ここにいる場慣れした感じのする男達の手管に、女の弱味を見せてしまったのでしょうか。目の前では、男が白い素足を己の肩に掛け、屈曲位の体位になっております。
汚くて大きな尻が深く押し込まれると、結合の箇所が嫌でも目に入ります。
昔からスケベ心を持った私の好奇心はついには、他人を交える行為へと発展していました。私以外の男性器が妻の“ソコ″に挿入されるシーンも、想像するようになっていました。しかし…それが今こんな形で…。