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第19話
旅行の翌日、北九州の仕事場で働きながらふと考える。
家族旅行なんて本当に久しぶりだった。
子供が大きくなると家族で出かけることは少なくなる。
だからこそ昨日の旅行の意味が大きいものと感じる。
妻はどう感じていただろうか?
妻に対しての許す許さないの感情はない。
ただ妻が今までやってきたことに夫婦としてのの裏切りを感じ、不信感をぬぐえないのも確かだ。
それでも妻を信じたい。
昨日の旅行で見せたあの心からの笑顔を見ているとDVDの中が別の世界のものと思える。
事実を知ることから逃れるためなのか、本当に妻を信じようとしているのか自分でもわからなかった。
妻が俺の知らない場所から帰ってきてくれることを信じるという気持ちの置き場を作っているだけかもしれない。
それでも今はそれでよかった。
先週までの気の重い中での仕事から一転、晴れやかな気分だった。
週末、福岡市の家へ帰った。
いつものように妻に迎えに来てもらい、家で妻の料理を食べる。
妻の行動、表情・・・一つ一つが気になる。
今のままがずっと続いてくれることに何の違和感も感じない。
そんな状態に近づきつつあった。
翌日、昼間に妻と娘が買い物に出かけ、リビングでテレビを見ていた。
外から入る昼間の日差しが心地よく、軽い眠気に身を任せていた最中、インターホンがなる。
自分のいるときにインターホンがなるなんて珍しいな。
いつも典子が対応してるから覚えてないだけかな。
そう考えながらインターホンの画面を見る。
知らない女が立っていた。
「どちらさまですか~」
まだ頭がボーっとしているのか、普段の声よりもちょっと低い声が出た。
「あの・・・わたくし、赤坂というものですが・・・」
赤坂?誰だろう、近所の人か?
「赤坂さん?どんなご用件で?」
すると赤坂と名乗る女は言った。
「あの、わたくし奥さんの職場の同僚でして、奥さんのことでお話があるのですが・・・。」
妻の会社の同僚?妻を尋ねてきたのか。
「ああ、そうですか、いつもお世話になっております。ただ、今ちょっと妻が出かけてまして」
妻は何も言ってなかったし、アポなしで来ているということか?
「はい、今日は奥さんではなく、旦那さんにお話がありまして・・・。それで奥さんが出かけている隙にきたんですが・・・」
俺に?何で俺に話が・・・。会社で何かミスでもしたのか?
そもそも妻が出かけていて家にいないことをなぜ知ってるんだ?
頭の中でいろんな考えが巡った。
とりあえず話を聞いてみないと。。。
急いで支度をして2人で近所のファミレスに入った。
赤坂と名乗る女がわざわざ妻のいない時間に来たのなら家にあげるわけにも行かない。
肩にかからないくらいの髪で見た目は30歳前後、整った顔立ちで今風のメイクをしている、自分とは不釣合いな女と向かい合って座る。
2人分のアイスコーヒーを注文し、ちょっとした沈黙の時間になった。 お互い何から話せばいいのかわからない状況だ。 ファミレスではなくもっとオシャレなお店にしたほうがよかったかと思うほど浮いている感じがした。 妻の同僚が俺に話をしたいということは妻のことに違いない。 そんな状況からくる緊張感が変な感覚を感じさせていた。 ファミレスへはお互い別の車で来たが、駐車場から店内へ入るまでの彼女の仕草やちょっとした話をした感じから彼女から物腰の柔らかそうな雰囲気も感じる。
「すみません、突然訪問してしまって。」
突然女が話を始めた。 今風だが礼儀の正しい女だ。そう思った。
「いえいえ、それより赤坂さん、でしたよね。妻のことでお話というのは・・・?」
「ええ、奥さんのことなんですが、実はお話しにくいことなんですが、落ち着いて聞いてくださいね。」
妙に遠まわしな言い方をする女だな。
話をしにくいとは妻は何かしでかしたのか?
「奥さんは、、実は、、、恋人がいるようなんです。」
俺の胸に衝撃が走る。
衝撃なんて心理的なものだろう。
ただ今回の衝撃は物理的に何かに胸の中をつかまれたような衝撃だった。
妻に恋人がいるって、こいつ何を言ってるんだ。
何を根拠にそんなことを言ってるんだ。
第一なんで旦那である俺にそんなことを。
自分の気持ちが整理できずにいた。
「は? 何を言っているのかがわからないんですけど」
今言える言葉はそれだけだった。
「はい、旦那さんのお気持ちわかります。ただ、事実です。」
年下の女におちょくられていることに腹が立ってくる。
平静を装いながら聞く。
「あの~何を根拠にそんなことを言ってるんですか?」
少し強めの口調で聞いた。
平静を装っても言葉にイライラが出てしまう。
「わたくしと奥さんは同じ職場で働いてまして、それでその、奥さんから直接聞きました。」
事実だか嘘だかわからないが言いたいことを早く全部吐き出せ。
そんな気持ちを言葉にする。
「妻から聞いた?なぜ妻はあなたにそんなことをいちいち言うんですか?ましてや妻が結婚してる身だって同僚なら知ってるでしょう。そんな同僚になぜ、、、そもそもあなたはなぜそれを旦那である俺に言いに来たの?」
女同士なら気が合えば内緒話でもするものなのかもしれない。
自分の中にそんな考えが湧いた。
「はい・・・奥さんがだんだん深みに嵌っていってる感じがして、それでやめるように話をしても聞く耳持たずで・・・私も迷ったんですけど旦那さんを信じてとめてもらうしかないって。
奥さん、よく私に旦那さんの話してたんですけど、信頼できる人だって印象だったので話をしてみようと思いました。」
頭の中で一つの糸が繋がった。
あのDVDは浮気相手が撮ったDVDだったのか。。。
それを宝物のように持っていたのか・・・。
証拠は何かなんて赤坂さんに聞くまでもなかった。
彼女よりも事実を裏付ける証拠を知っているのだから。
妻を信じたい、そう思っていたこの一週間だった。
妻を信じていいのか迷っていたがだんだんと信じることに違和感を感じなくなっていた。
しかしそんな時間はすぐに過ぎ去った。
妻は何もしていない。
ただ、今赤坂さんから聞いた話でそれまで見てみぬ振りをしていた疑念が一気に噴出してきた。
自分にそれを受け入れる度量がないのはわかっていた。
だから逃げ回っていた。
ただ今はもう逃げられない。
今まで一人で悩み続けていたことに客観性を持った女性が入ってきた。
そして悩み続けていた疑念を確固たるものにしようとしていた。
逃げられないところに追い詰められた気がした。
「そうですか。」
その言葉を吐くが精一杯だった。
「あの、奥さんにはこのこと言わないでくださいね。私が旦那さんに言ったこともだし、旦那さんも奥さんに問いただすようなことは・・・」
問いただすかどうかなんて今は考えられない。
どうすればいいかなんてわからない。
今は何をどうすればいいのかがわからなかった。
ファミレスの店員に注文したアイスコーヒーが届く。
アイスコーヒーを注文してからテーブルに届くまでの短時間でこんなにも世界が違って見えるものだろうか。
アイスコーヒーのグラスに結露しポツリと流れる水滴を見ながらそんなことを考えていると、再び彼女が話をしだした。
「奥さんに直接言うのではなく、何も言わずに旦那さんの元に戻るようにしてほしいんです。浮気相手とはキッパリ別れて旦那さんのところに戻るように。
私も奥さんにやめるようにいうので、旦那さんももっと奥さんを引き付けるように・・・」
引き付ける・・・俺に魅力がないから浮気したみたいな言い方だった。
だとしてもどうしたらいいのかわからない。
「妻は赤坂さんに他にどんなことを話してたんですか?深みに嵌っていると言ってたけどどういうこと?」
赤坂さんに聞きたいことはたくさんあった。
「私もそんなに詳しく聞いてるわけではないんです。ただ、その相手と旅行に行きたいだとか今の家庭がなかったらどんなだとか・・・そんな話をするようになってきて。
家庭の話も楽しそうにすることもあるんですよ。だから本人も後ろめたさや迷いがあると思うんです。それが感じられるから余計に何とかしなくっちゃって思って。」
旅行って・・・あの電話があったときのことか?
友達と旅行に行きたいって言ってた。。。
でもダメだと言ったしそれから旅行なんて行ってないはずだ。
それでこの赤坂さんに愚痴ってたということか。
頭の中を整理する必要がある。
「そうですか、でもとりあえず教えてくれてありがとう。俺も考えてみるよ。」
何を考えるんだ。
妻に直接言うこともできる。
でも赤坂さんの話を聞く限り、それだけ相手と深い中になっていることと、妻の中でそれが一番のような感じになっている今の状況では返って妻の気持ちが離れてしまうのではないかという気持ちもある。
自分が一番望むのは今の家庭がそのままでいることだ。
家庭が壊れてしまうことは避けたい。
ふと、先日に妻と娘と3人で行った旅行の光景が頭に浮かんできた。
あの時の妻の楽しそうな笑顔、久しぶりに見た感じがした。
あの笑顔、結婚したばかりのころはいつも見ていた気がする。
答えはそこにあるのかもしれない。
それから赤坂さんと少し話し、連絡先を交換し、ファミレスを出た。。
仲間というわけではないが、協力者はいる。
家に帰るが妻はまだ帰ってきていない。
買い物にでかけてから2時間・・・いろんなお店に行くとは言っていたが、まさか浮気相手と逢ってるわけじゃないよな。
娘も一緒にいるんだしそれはないか。
女性が家を訪ねてきて話をして帰ってきたこの一時間で、どうしても妻への疑念が湧いてしまう。
それでも事実を受け入れるしかなかった。
家族旅行なんて本当に久しぶりだった。
子供が大きくなると家族で出かけることは少なくなる。
だからこそ昨日の旅行の意味が大きいものと感じる。
妻はどう感じていただろうか?
妻に対しての許す許さないの感情はない。
ただ妻が今までやってきたことに夫婦としてのの裏切りを感じ、不信感をぬぐえないのも確かだ。
それでも妻を信じたい。
昨日の旅行で見せたあの心からの笑顔を見ているとDVDの中が別の世界のものと思える。
事実を知ることから逃れるためなのか、本当に妻を信じようとしているのか自分でもわからなかった。
妻が俺の知らない場所から帰ってきてくれることを信じるという気持ちの置き場を作っているだけかもしれない。
それでも今はそれでよかった。
先週までの気の重い中での仕事から一転、晴れやかな気分だった。
週末、福岡市の家へ帰った。
いつものように妻に迎えに来てもらい、家で妻の料理を食べる。
妻の行動、表情・・・一つ一つが気になる。
今のままがずっと続いてくれることに何の違和感も感じない。
そんな状態に近づきつつあった。
翌日、昼間に妻と娘が買い物に出かけ、リビングでテレビを見ていた。
外から入る昼間の日差しが心地よく、軽い眠気に身を任せていた最中、インターホンがなる。
自分のいるときにインターホンがなるなんて珍しいな。
いつも典子が対応してるから覚えてないだけかな。
そう考えながらインターホンの画面を見る。
知らない女が立っていた。
「どちらさまですか~」
まだ頭がボーっとしているのか、普段の声よりもちょっと低い声が出た。
「あの・・・わたくし、赤坂というものですが・・・」
赤坂?誰だろう、近所の人か?
「赤坂さん?どんなご用件で?」
すると赤坂と名乗る女は言った。
「あの、わたくし奥さんの職場の同僚でして、奥さんのことでお話があるのですが・・・。」
妻の会社の同僚?妻を尋ねてきたのか。
「ああ、そうですか、いつもお世話になっております。ただ、今ちょっと妻が出かけてまして」
妻は何も言ってなかったし、アポなしで来ているということか?
「はい、今日は奥さんではなく、旦那さんにお話がありまして・・・。それで奥さんが出かけている隙にきたんですが・・・」
俺に?何で俺に話が・・・。会社で何かミスでもしたのか?
そもそも妻が出かけていて家にいないことをなぜ知ってるんだ?
頭の中でいろんな考えが巡った。
とりあえず話を聞いてみないと。。。
急いで支度をして2人で近所のファミレスに入った。
赤坂と名乗る女がわざわざ妻のいない時間に来たのなら家にあげるわけにも行かない。
肩にかからないくらいの髪で見た目は30歳前後、整った顔立ちで今風のメイクをしている、自分とは不釣合いな女と向かい合って座る。
2人分のアイスコーヒーを注文し、ちょっとした沈黙の時間になった。 お互い何から話せばいいのかわからない状況だ。 ファミレスではなくもっとオシャレなお店にしたほうがよかったかと思うほど浮いている感じがした。 妻の同僚が俺に話をしたいということは妻のことに違いない。 そんな状況からくる緊張感が変な感覚を感じさせていた。 ファミレスへはお互い別の車で来たが、駐車場から店内へ入るまでの彼女の仕草やちょっとした話をした感じから彼女から物腰の柔らかそうな雰囲気も感じる。
「すみません、突然訪問してしまって。」
突然女が話を始めた。 今風だが礼儀の正しい女だ。そう思った。
「いえいえ、それより赤坂さん、でしたよね。妻のことでお話というのは・・・?」
「ええ、奥さんのことなんですが、実はお話しにくいことなんですが、落ち着いて聞いてくださいね。」
妙に遠まわしな言い方をする女だな。
話をしにくいとは妻は何かしでかしたのか?
「奥さんは、、実は、、、恋人がいるようなんです。」
俺の胸に衝撃が走る。
衝撃なんて心理的なものだろう。
ただ今回の衝撃は物理的に何かに胸の中をつかまれたような衝撃だった。
妻に恋人がいるって、こいつ何を言ってるんだ。
何を根拠にそんなことを言ってるんだ。
第一なんで旦那である俺にそんなことを。
自分の気持ちが整理できずにいた。
「は? 何を言っているのかがわからないんですけど」
今言える言葉はそれだけだった。
「はい、旦那さんのお気持ちわかります。ただ、事実です。」
年下の女におちょくられていることに腹が立ってくる。
平静を装いながら聞く。
「あの~何を根拠にそんなことを言ってるんですか?」
少し強めの口調で聞いた。
平静を装っても言葉にイライラが出てしまう。
「わたくしと奥さんは同じ職場で働いてまして、それでその、奥さんから直接聞きました。」
事実だか嘘だかわからないが言いたいことを早く全部吐き出せ。
そんな気持ちを言葉にする。
「妻から聞いた?なぜ妻はあなたにそんなことをいちいち言うんですか?ましてや妻が結婚してる身だって同僚なら知ってるでしょう。そんな同僚になぜ、、、そもそもあなたはなぜそれを旦那である俺に言いに来たの?」
女同士なら気が合えば内緒話でもするものなのかもしれない。
自分の中にそんな考えが湧いた。
「はい・・・奥さんがだんだん深みに嵌っていってる感じがして、それでやめるように話をしても聞く耳持たずで・・・私も迷ったんですけど旦那さんを信じてとめてもらうしかないって。
奥さん、よく私に旦那さんの話してたんですけど、信頼できる人だって印象だったので話をしてみようと思いました。」
頭の中で一つの糸が繋がった。
あのDVDは浮気相手が撮ったDVDだったのか。。。
それを宝物のように持っていたのか・・・。
証拠は何かなんて赤坂さんに聞くまでもなかった。
彼女よりも事実を裏付ける証拠を知っているのだから。
妻を信じたい、そう思っていたこの一週間だった。
妻を信じていいのか迷っていたがだんだんと信じることに違和感を感じなくなっていた。
しかしそんな時間はすぐに過ぎ去った。
妻は何もしていない。
ただ、今赤坂さんから聞いた話でそれまで見てみぬ振りをしていた疑念が一気に噴出してきた。
自分にそれを受け入れる度量がないのはわかっていた。
だから逃げ回っていた。
ただ今はもう逃げられない。
今まで一人で悩み続けていたことに客観性を持った女性が入ってきた。
そして悩み続けていた疑念を確固たるものにしようとしていた。
逃げられないところに追い詰められた気がした。
「そうですか。」
その言葉を吐くが精一杯だった。
「あの、奥さんにはこのこと言わないでくださいね。私が旦那さんに言ったこともだし、旦那さんも奥さんに問いただすようなことは・・・」
問いただすかどうかなんて今は考えられない。
どうすればいいかなんてわからない。
今は何をどうすればいいのかがわからなかった。
ファミレスの店員に注文したアイスコーヒーが届く。
アイスコーヒーを注文してからテーブルに届くまでの短時間でこんなにも世界が違って見えるものだろうか。
アイスコーヒーのグラスに結露しポツリと流れる水滴を見ながらそんなことを考えていると、再び彼女が話をしだした。
「奥さんに直接言うのではなく、何も言わずに旦那さんの元に戻るようにしてほしいんです。浮気相手とはキッパリ別れて旦那さんのところに戻るように。
私も奥さんにやめるようにいうので、旦那さんももっと奥さんを引き付けるように・・・」
引き付ける・・・俺に魅力がないから浮気したみたいな言い方だった。
だとしてもどうしたらいいのかわからない。
「妻は赤坂さんに他にどんなことを話してたんですか?深みに嵌っていると言ってたけどどういうこと?」
赤坂さんに聞きたいことはたくさんあった。
「私もそんなに詳しく聞いてるわけではないんです。ただ、その相手と旅行に行きたいだとか今の家庭がなかったらどんなだとか・・・そんな話をするようになってきて。
家庭の話も楽しそうにすることもあるんですよ。だから本人も後ろめたさや迷いがあると思うんです。それが感じられるから余計に何とかしなくっちゃって思って。」
旅行って・・・あの電話があったときのことか?
友達と旅行に行きたいって言ってた。。。
でもダメだと言ったしそれから旅行なんて行ってないはずだ。
それでこの赤坂さんに愚痴ってたということか。
頭の中を整理する必要がある。
「そうですか、でもとりあえず教えてくれてありがとう。俺も考えてみるよ。」
何を考えるんだ。
妻に直接言うこともできる。
でも赤坂さんの話を聞く限り、それだけ相手と深い中になっていることと、妻の中でそれが一番のような感じになっている今の状況では返って妻の気持ちが離れてしまうのではないかという気持ちもある。
自分が一番望むのは今の家庭がそのままでいることだ。
家庭が壊れてしまうことは避けたい。
ふと、先日に妻と娘と3人で行った旅行の光景が頭に浮かんできた。
あの時の妻の楽しそうな笑顔、久しぶりに見た感じがした。
あの笑顔、結婚したばかりのころはいつも見ていた気がする。
答えはそこにあるのかもしれない。
それから赤坂さんと少し話し、連絡先を交換し、ファミレスを出た。。
仲間というわけではないが、協力者はいる。
家に帰るが妻はまだ帰ってきていない。
買い物にでかけてから2時間・・・いろんなお店に行くとは言っていたが、まさか浮気相手と逢ってるわけじゃないよな。
娘も一緒にいるんだしそれはないか。
女性が家を訪ねてきて話をして帰ってきたこの一時間で、どうしても妻への疑念が湧いてしまう。
それでも事実を受け入れるしかなかった。