小説本文




 居酒屋の個室で、私は妻の元彼からの3回目の手紙に取り込まれていた。


 【鏡の前での行為は、清美さんにとって未知のものでした。
 私が仕掛けた羞恥プレイに、朦朧としながらも応えたのは、彼女の心の奥底にあった本能によるものだったと今でも思います。
 彼女は『は、恥ずかしいぃ…でも、気持ちいぃ…』とうわ言のように繰り返しました。
 私はすかさず云いました『いいのか、どこがいいんだ! ハッキリ口にしてみろ!』
 彼女は『ア、アソコ…アソコです』こんな反応でしたよ。】
 そこまで読んで、私の手元が揺れた。この後の展開を想像してしまい、緊張が湧き起こるのだ。


 【私は腰の強度を上げて、更に問い詰めるように訊きました。いや、云わせましたよ。『アソコなんて上品な言い方をするんじゃない、ハッキリ言えっ、どこが気持ち良いんだッ!』
 『い、いやんッ…』
 『ほらっ、どこだ!』
 『…オ、オマンコ…オマンコですっ』
 文章にするとこんな感じでしたが、清美の反応には、正直私も興奮の極地に達しそうでした。あの女店主との間にも無かった展開ですからね。
 それにしてもご主人、清美さんは凄いですね。10代の少女が性器の俗称を口にしたのですよ。オナニーも盛んだったのでしょうが、インターネットも使って卑猥なサイトにアクセスしてたのではないですか?】
 手紙を持つ私の手が、一層激しく揺れた。そして耳元では、男の笑い声が聞こえる気がするのだ。


 【一度隠語を口にした清美さんは、箍(タガ)が外れたように私と変態チックな会話をキャッチボールをするように続けました。それは次のような感じです。
 『清美のオマンコの中に入ってるのは何だ!』
 『…ア、アレです…』
 『アレだと、こらっハッキリ言えっ!』
 『そ、それは…』
 『おらッ』
 『いやんッ、チ、チンポです』
 『誰のチンポなんだ、ちゃんと言ってみろ!』
 『は、はい、◯◯のチンポですっ』
 『清美はそのチンポが好きなんだろ!』
 『は、はい好きです!』
 『どのくらい好きなんだ!』
 『うっ、凄く、凄く好きなんです』
 『ふんっ、お前は女子高生のくせしてチンポ好きの変態だな!』
 『………』
 『ん、どうした、ちゃんと答えろ!』
 『は、はい、アタシはチ、チンポがす、好きです…』
 『じゃあ、その大好きなチンポでどうしてほしい?』
 『も、もっとズコズコ突いて下さいっ、アタシのアソコをっ』
 『こら、アソコだと、違うだろ。さっき口にした通り、お前らしく下品に言えッ!』
 清美は鏡越しに、私の顔を後ろめたそうに見ましたよ。それでも吐き出しました。
 『ああッ、清美の…清美のオマンコです。清美のオマンコを◯◯のチンポでズコズコ突いて下さいッ』
 『ふふっ、清美は本物の変態マゾ女だな、そうだろ?』
 『はい、き、清美はチンポ好きの、へ、変態マゾですゥ』
 『こら、俯いて言うんじゃない。自分の目を見て言うんだ、ほらッ』
 『ううう、はい。清美はチンポ好きの変態マゾ女ですっ、アーーーッ』
 告い終えた瞬間、清美の感情が爆発しましてね。その時の締め付けは凄かったですよ。私のモノが食い千切られるかと思いましたから。】
 男の言葉…いや、文章に私の胸も噛み付かれたような痛みを感じた。
 これは本当の話なのか。これまで何度も自問した言葉が、頭の中を舞っていく。
 それにしてもだ。私は妻と鏡の前でセックスなどした事がない。言葉責めだってそうだ。それをあの清美が、10代の若さでしていたというのか。


 【鏡越しにその日の2発目を決めた後は、汚れたチンポを清美の口で綺麗にして貰いました。
 お返しに私は、清美のマンコにバイブを突っこんでやる事にしましたよ。
 ご主人はどうなんですか。清美さんに大人のオモチャと呼ばれる性具を使う事はあるのですか?】
 手紙越しの問いかけに、私は首を横に振っている。そんな物は今まで一度だって使った試しがない。それにだ、妻が求めた事もない。清美が使いたいと思った事もないはず…。


 【私は女店主との付き合いの中で、オモチャを使った事がありました。あのウネウネと捩る肉の棒です。ソレを清美に、たっぷりと味わわせてあげたのです。
 最初は犬の格好で、次に正常位の形をとらせ、パックリ開いたマンコの穴に突き刺してやりました。
 未知の異物が初めて肉壁に収容された時は、どんな気持ちだったんでしょうかね。
 それでも清美の穴は、難なくソレを飲み込んでいきましてね。そして抜き差しに合わせて、腰を振りましたよ。
 私はその様子を見て、そっと肉のディルドを彼女の手に握らせました。後は思った通り、清美は自らソレを使って自分を追い込んでいったのです。
 そして私は、ソレを下の口で咥え込んだまま、犬になって歩くように命じました。
 揺れる豊満な臀。肛門の下でディルドを咥える膣穴。その姿はまさに圧巻でしたよ。】
 頭に浮かべるのは犬になって四つ足で歩く妻。そして尻の割れ目から顔を覗かす怪しい性具。
 私の股間がキュウっと熱くなってきた。


 【そしてそこはSMホテルです。ディルド以外にも小道具がたくさんありました。
 私はムチを取り出して、四つ足の清美の臀を打ってやりました。
 彼女はその破裂音がする度に、悲鳴のような叫びを上げました。それでも直ぐに、悲鳴の中に甘い泣き声が混ざって来るのです。
 次に私が思い付いたのは、清美に黒マスクを被らせる事でした。分かりますか?
 顔全体を覆って口の部分だけが開いたプロレスラーが被るようなマスクです。分からなければ『黒マスク マゾメス』で検索してみて下さい。】
 男の指摘、検索に掛けるまでもなく、私だってエロサイトぐらい見た事がある。その時、偶然にもその黒マスクとやらを見た記憶もあったのだ。しかしその中身が清美だというのは…。


 【黒マスクを被った清美は、恐怖に震えていましたね。
 視界を奪われた中で、次に何をされるか不安があったんでしょうかね。いやいや、未知の快楽を期待して身体を震わせていたのかもしれませんね。
 私がまず考えたのは、デジカメのシャッター音を聞かせる事でした。
 黒マスクだけの一糸も纏わない肉体を曝し、その恥ずかしい姿を被写体として、画像に残される様を意識させたのです。
 シャッターの音を聞きながら、彼女の頭の中はどんな感じだったのでしょうか。
 でも間違いなく、エクスタシーを感じていたと思います。何故なら、音が鳴るたびにアソコをビクンビクン引きつらせてましたから。】
 アアアッと、私は唸り声を漏らした。妻は卑猥な被写体を演じる自分に、興奮していたというのか。