小説本文



 舞台では夕霧(ゆうぎり)が2人の男の間にしゃがみ 男のチンポを交互にしゃぶっていた。
「“ウグ ウグ ジュパ ジュパッ”はあ~ おっ おいしい~」
「奥さんよお、そんなに欲しかったのかよ 俺達のチンポが」


「ああん そお 欲しかったの~ これが・・・欲しかったのよお・・・」
「しょうがない奥さんだなあ じゃあ ぶち込んでやろうか おい」


「あああ 下さい・・・チンポ下さい・・・お願い・・・します・・・」


VIPルームでは立ち上がったまま舞台に見入っている中村の肩に、夕月(ゆうづき)と夕華(ゆうか)がそれぞれ寄り添ってきた。
片方の耳元で夕月が小さい声で、そして厭(いや)らしく囁いた。
「中村さん・・・お久しぶりです。中村さんて見かけによらずこういう所が好きだったんですね」
「えっ! きっ 君は・・・」


目を見開いた中村の反対の耳元に今度は夕華が囁いた。
「うふ 冗談よ 冗談。・・・でも 私達の仮面の下の素顔はどんな顔なんでしょうね」


続けて2人の女が交互に囁きあった。
「中村さん 私のお尻 この間満員電車の中で触ったでしょ?」
「うふふ 私 中村さんの会社で働いてるあの事務員かもよ」
「私は 中村さんの奥様のお友達かも・・」
「私は中村さんちのご近所のあの主婦よ・・普段すましてるけど こんな所でこんな事してるのよ」


夕華が中村の前にしゃがみ、ズボンのベルトに手をかけファスナーを下ろし始めた。
夕月は中村の上着のボタンを外している。


夕華と夕月は全裸になった中村の乳首をいじり、勃起した淫芯を揉み解(ほぐ)しながら妄想の世界へ導いていった。


中村は2人に操られるように両手を窓ガラスにつき、そして中腰になるように尻を突き出した。
夕月が前にしゃがみ、中村の汁が溢れているその物を咥え込んだ。
夕華は中村の後ろにしゃがむと尻の割れ目に手をやり、そこをグッと開き、ヒクヒクしているその穴に舌を挿し込んだ。


「おおおお~ おおお~」
中村の口からは断末魔ともとれる声がうねりを上げた。


舞台でも犬になった夕霧に男がぶち込んでいた。
「あああ おっ おっきいい・・・いい~ はっ 初めて・・・こんなの・・・いい~」


中村は初めて妻が他の男の物を受けとめている姿を見ていた。
「うふふ 奥様 とっても幸せそうね・・見て あの気持ち良さそうな顔」


「じゃあ 私達ももっと気持ちよくなる事をしましょうか、どっちの穴でもいいですよ」
そう言って女たちが床にひれ伏すと、それぞれが尻を向け、自分の手でこれでもかというほど尻肉を広げた。


 「うおおおーーー」
 中村は獣のように自分の性器を目の前の穴にぶち込んだ。
もう誰が誰なのか、どっちの穴なのか関係なった。
とにかく自分のもので穴を塞(ふさ)ぎたかった。
穴を塞いだ中村はキ○ガイのように腰を振るだけだった。
ただ一心不乱に腰を振り続けた。
舞台では夕霧もキ○ガイのように声を張り上げていた。


もう一人の女が腰を振る中村の後ろに回り、乳首をいじりながら囁いた。
「うふ 最高でしょ 自分の奥様が知らない男にマンコを突かれるのを見ながら他の女と犯(や)るのは」


 「ふん、ふん、ふん」
 中村はただ黙ったまま頷くだけだった。


 ひとりの女が再び突いている中村の尻肉を拡げ、アナルをしゃぶり始めた。
「おおおおおー おおおおおー いい~ いい~」
女の泣くような声を上げ、中村は絶頂を迎えようとしていた。


「ああああ 最高おおお しっ しあわせー」
夕霧もまた舞台の上で絶頂を迎えようとしていた。


「奥さんよお そろそろ逝きたいか どうなんだ? 逝かせて欲しかったら こう言いな・・・・・・」
 刺青の男が夕霧の耳元に囁いた。


 「×××××・・・・・・・」
「あーあーあー 言います・・・よく聞いててください・・。あ あなたーーー 私 今 あなたの知らない人とオマンコしてるのよーーー 出してもらうのよ 見ず知らずの男の人のザーメンを・・・生で 私のオマンコの中に出してもらうのーーー」


そう言うと夕霧はビクンと身体を震わせ、白目を剥くとその場に崩れ落ちた。
中村も脳みそと性器が同時に逝った。


「ふふ “あなた”か・・・どっちに言った台詞(せりふ)だろうな・・・」
事務所に戻った神崎は、ママとそして拓也と2つのモニターを交互に見ていた。
一つは舞台のもの、もう一つは中村のいるVIPルームのものだった。
「これで中村のこのビデオテープが出来れば完璧だな。先々中村が警察沙汰にしようだとか、夕霧を辞めさせるなんて言い出したらこのテープをそこらじゅうにばら撒くぞって言ってやるか」


「ふふ そうね、それにみゆきさんが拓也や田沢とやってるビデオもあるしね」
ママがそう言って拓也の方を見た。


「そうだな、それにしても拓也の今回の“工作”(しごと)は良かったぞ。ボーナスでも出してやるか」


「はい、ありがとうございます」
神崎の言葉に拓也は立ち上がり頭を下げた。


「拓也、夕霧とはしばらくの間 今までどおり接するんだ。それで適当に抱いてやれ。あの奥さん“あなた”の為なら何だってするぞ、お前が犬と犯(や)ってるところを見せてくれって言ったら本当に犬とやるぞ」


「まあ それは楽しみね。それができたら夕月と夕華をぬいちゃうわね。あはは」
ママが楽しそうに笑い、つられて神崎も笑い出した。