小説本文



 田沢が夕霧(ゆうぎり)の後ろに回り、ワンピースのファスナーに手を掛けると一気にそれを下へとおろした。
服が足元に落ちると、 そこには真っ赤なブラジャーにお揃いの真っ赤なパンティーが現れた。


「さあ奥さん、あとの2つは自分で脱ぎな」
田沢に促されると、夕霧は背中に手をやりブラジャーを外(はず)しにかかった。
中からは豊満で、いかにも熟女特有の大きな乳輪をした乳房が現れた。


「へへ、さあ後1枚だな、どうするんだ」
田沢の声に夕霧は背中を観客席に向け、両手でショーツの両端をそれぞれ掴むと尻を突き出した。
そして“の”の字を書くように尻を振りながらパンティーをゆっくり下ろし始めた。


踊り子を乗せるような音楽もなく、静まり返った舞台の上で夕霧の割れ目が見え始めている。
観客は息を呑みながら、下からその部分を覗きこむ様に見上げていた。


VIPルームの中村は、夕霧が登場してからここまでの様子を白昼夢の中でみているようだった。
(まっ まさか・・・)


「中村さん、どうかされましたか」
隣から神崎が覗き込むように聞いてきた。


「・・・・・・」


赤いショーツを脱ぎ終わった夕霧は、しばらくその中年女性を象徴するような大きな尻を客席に披露すると、くるりと正面に向き直った。
正面を向いた夕霧は、黒いハイヒール、白い真珠のネックレス、そして蝶を模(かたど)った仮面、それ以外は一糸も身に纏(まと)わない生まれたままの姿を曝け出していた。


「客席の皆様、この奥様は普段は貞淑、良妻と呼ばれ上品ぶってますが、本当はとんでもないドスケベな淫乱女です。 皆様、客席からこの女に命令してやって下さい。恥ずかしいポーズをさせてやって下さい、・・・喜ぶんですよ、この女」


田沢は客席をぐるりと見渡すが、誰も声を上げない様子を確認すると・・・。
「では、手始めに私が・・・」


夕霧は田沢からの命令に足を大きく広げ、四股を踏むように腰を降ろし中腰の姿勢をとった。
そして尻を突き出し、背筋を伸ばすと両手を頭の後ろで組み、軽く胸を張った。


「さあ、奥さん。その姿勢で腰を振りながら答えてもらおうか。奥さんはどんな女なんだ」


「あああ チッ チンポが大好きな へっ 変態おんなです」


「ふふふ、じゃあ、奥さん、今日はこの舞台の上でどんな事をしたいんだ」


「あああ チッ チンポを嵌めたいです。 ズコズコ私のマンコに嵌めてもらいたいです」 


「チンポを嵌めたいだって、皆さんが見てる前でかい」


「あああ そっ そうです・・・みっ みてください・・・わっ わたしの恥かしい・・・姿を」


そこまで言うと夕霧はガクッと膝が折れ、床に崩れ落ちた。
客席には夕霧の荒い息遣いだけが響いている。


中村は手を膝の上に置いた姿勢で、体がガクガク震えてくるのを止める事が出来なかった。
(まっ 間違い・・・ない、 こっ この声は・・・)


「中村さん、だいぶ興奮してますね。でも、まだまだこれからですよ」
「・・・・・・」


舞台では、客の中から夕霧に命令が飛び始めていた。
夕霧は右に左にその恥ずかしいリクエストに応えるようにポーズをとり続けた。
M時開脚で自らの指をⅤ字にして、淫部を拡げて見せた。
立ったまま尻を突き出し、両手を後ろに回し、尻肉を拡げ、アナルとマンコを同時に披露した。


「右に左に蝶が舞ってますね。夕霧のストリップショーですね」
舞台を向いたままの神崎を、今度は中村が覗き込んだ。


「かっ 神崎さん」
「・・・・・・・」


舞台では今度は田沢がバイブを何本か持ち出し、それを夕霧に渡したところだった。
「中村さん、今度はオナニーショーですよ」


その声に中村が舞台に目を向け直すと、夕霧が四つんばいになり1本のバイブを陰部に突き刺していた。