小説本文



 夕月(ゆうづき)は甚振(いたぶ)られていた。
「こらあ 女 !俺のチンポが欲しいんやろ。 どうして欲しいんや」
「あ~ん、もういや!・・止めて・・お願い」

「あかんぞ こら、正直に言え!入れて欲しいんやろ」

「あああ 下さい、わっ 私のあそこに」

そんなやり取りをしていた夕月は、やがて男を受け入れると歓喜の声を上げ始めた。
そして仰向けの男に跨りながら、もうひとつの穴にもおねだりをした。
「お願いです、こっちにも頂戴・・・お願いします、アナルにもチンポ入れてください」

(すっ 凄いな・・。SとMが一瞬に入れ替わるなんて。二面性を持っているのか・・)。
男の物を受け入れた瞬間に人格が変わる夕月の姿に、中村は女の底知れぬ浅ましさを見てとった。

やがて続いていた夕月と男達の交わりが終わると、立ち上がれない夕月を男達が両脇を抱え、引きずるように連れて行く。
夕月の口からは、独り言のように言葉が溢れている。
「もっともっと下さい・・。もっと・・もっとよ」

「どうですか課長、興奮するでしょ」
山田の言葉に中村は顔を向け黙って頷いた 。勃起した股間を悟られないように。

「今の夕月も凄いですけど、この後に出てくる“夕華(ゆうか)”って言うのも凄いですよ」
山田も声が上ずっている。そう、ここにいる皆が興奮しているのだ。みんなやりたいのだ、あの女達と。

司会の男が現れた。
「皆様、本日のショーも次が最後のステージです。登場しますのは夕華さんです。今日はどんなステージを見せてくれますでしょうか」

司会の男の前に夕華と名乗る女が現れた。
先ほどの夕月と同じような仮面を着けているが、その服装は・・・センスは良いが靴下にスカート、チェックのシャツの上には明るい感じのカーディガン。
まるでこれから買い物にでも行く様な雰囲気だ。

夕華がその場に膝をつくとゆっくり正座をした。
その格好を確認する司会の男が、胸ポケットから手紙のような物を取り出し読み始めた。
「名前 夕華、42歳か ふふふ面白い事が書いてあるな・・どれどれ 私は変態です。 今日はたくさんのチンポを頂きたいです・・凄い事を言う奥様ですね。 色んな格好で愛してください・・愛ねえ、公衆便所になりたいだけでしょ」

夕華は俯きながら、じっと司会の男の言葉に耳を傾けている。
「それから・・おしゃぶりもいっぱいしたいです。ザーメンを受け止めさせてください・・やれやれ、とんだ淫乱奥様みたいですね」

手紙を読み終わると司会の男に手招きされ、夕華はその場でゆっくり立ち上がった。
「皆様にお前の裸を見せて差し上げなさい。・・・・そう カーディガン 靴下 スカート シャツ、順番に脱ぎなさい」

夕華はゆっくり身に着けている物を脱ぎ始めている。
真っ赤なショーツ1枚だけの姿になった時、司会の男が口を挟んだ。
「まて、そのまま後ろ向きなさい。そう、そして尻を突き出してゆっくりパンティーを下ろしなさい」

会場の中に淫靡な音楽が流れ始めていた。
それに合わせるように夕華は、思わせぶりに腰をふりながらショーツを下ろしていく。
大きな尻が現れ、全てを脱ぎ終わると観客の方に身体を向けた。
中肉中背のその身体は先ほどの夕月と同じで、少し垂れた大きな乳房、程よく膨らんだ下腹、太ももの間からは濃い陰毛が顔を覗かせ観客を圧倒している。

両手をだらりと下げ身体の横に置き、唇をかみ締め俯いている夕華を見ながら司会の男が観客に声をかけた。
「皆様、これから夕華の変態願望をここにいる皆でかなえてあげようではありませんか?今日はこれから夕華の生板ショーです。さあ、我はと思う方は舞台にお上がり下さい」

その言葉を聞いてすぐに3人の男が舞台に上がり始めた。
そしてすぐに洋服を脱ぎ始めると、自分の一物を扱(しご)きながら夕華に襲い掛かった。

それから何人の男が夕華と交わっただろうか。
舞台の上では何人目かの男が、四つんばいの格好で突いている最中だ。
前の口ではもう一人の男の物をしっかり咥えている。
口元からは先ほどの男のザーメンが涎(よだれ)と混ざって流れ出している。

「中村課長、次 上がってみますか」
「いや、俺はいいよ・・、無理だよ絶対に・・」
山田の問いかけに、先ほど以上に硬くなった物を隠しながら中村は答えていた。

「山田さん、この夕華っていうのはいつもこんな事するの?」
「いやあ・・こんなのは私も初めてみましたね。 でも前も浣腸ショーをしたり、聖水ショーや黒人相手の3Pをやったり、やっぱり過激なのが多かったですね。さっきの夕月とこの夕華がNO1とNO2みたいですよ」

舞台ではまだ夕華の喘(あえ)ぎ声が続いていた。