小説本文



境内の外れでは、一旦“事”が終わろうとしているのか。
 新一が一物を引き抜き、弥生の肩に手を当てている。
 夏美の薄く開いた視線の先には、そんな二人の様子が伺えた。
 

 「さあ、そろそろ儂らの番じゃな」
 そう呟いて、堂島はいきなり太指を夏美の“女”に抉り込んだ。


 夏美は短く喉を鳴らし、背尻は気を張った。
 目を開ければ野外にいる錯覚に、ひたすら生々しい感覚が沸いてくる。
 視線の先では、新一に両肩を押さえつけられるように、弥生がしゃがみ込んでいた。


 鉄柵の影で微かに見える、弥生の頭の揺れ。
 そして悦(よろこび)の横顔を晒す新一の姿。
 「・・・ああ・・・」
 若者の姿に夏美は、感嘆の声を上げた。


 (・・・こんなのって・・・)
 教え子達の信じられない姿を見ながら、己は臀(しり)を晒し凌辱を受けているこの現実。
 手荒でもないが、丁寧でもない指の動きに、夏美は身体中の血が沸騰するような感覚に包まれていく。


 「・・ああ・・・い・・や・・・」
 湿潤は溢れ、滑った膣道を無骨な指が捏ね回し続けている。
 若者たちの動きが嫌でも刺激となって、得体の知れない震えが腰から背筋へと駆け上がる。
 そして、淫らな蜜はさらに溢れ出た。


 「・・ああ・・・だ・・め・・・」
 どうしようもない感泣の声は、若者に向けられたのか、それとも己に向いたのか。
 ただ、間違いなくその声は弱々しく、艶(いろ)を帯びている。


 窓ガラスに手を当て中腰の姿勢のまま、首を捻り後ろを振り向いた。
 哀願の視線を投げかけるように、足りない何かを求めるように。


 「どうしたのじゃ、その眼は?」
 「・・・・・・・・・・」
 「んん・・貴女も儂の“物”をシャブリたくなったか?」
 「・・・・・・・・・・」
 「それとも指より“コイツ”が欲しいのかな?」


 いつの間にか堂島が空いた片手で、帯を解いていた。
 そして、ノーパンの股間で天を向く巨大な一物を握っている。


 堂島が蜜の中から指を抜いて、夏美の巨尻を一打ちした。
 高い音と短い悲鳴が重なり、弛んだ背筋からは一際高く巨尻が浮き上がった。
 臀部の痛みは次への準備の刻印(しるし)で、夏美は自然と気を張り身構えた。


 朦朧とした視線の先では、いつの間にか若い二人が抱き合っていた。
 今ほどの“行為”に満足したのか、新一が弥生を労(ねぎら)うように抱きしめている。
 そして二人は、激しく唇を貪り始めた。
 若者達の不埒(ふらち)な行為に “こんな場所で・・”と、もう一度脳裏で囁いて。
 しかしその言葉は急速に無意味なものだと気づいていく。


 “はあっ・・”と甘い声が上がったのは、堂島が尻穴と陰部を両指で拡げたからだった。
 拒絶の意志を夏美が示す事は、既に無くなっていて。
 憎きはずの相手に殆ど抵抗らしい事も出来ぬまま、恥ずかしい部分を晒しながら微妙な声を洩らしている。
 夏美の肉体は早くも、沸騰寸前にまで煮えたっていた。
 朦朧とした心地の中で、夏美は白い臀を捧げるように、ぶるりぶるりと慄(おのの)かせる。


 初めて犯された時は、死に物狂いで抵抗すべき状況でその通り抗(あらが)っていた。
 しかし今は・・・。
 いつの間にか、そして今も身体は麻痺したように動かない。
 その中で一番暑い熱を感じていた秘裂に、熱く硬い物が触れてきた。
 灼鉄の感触は一気に最奥に襲い掛かり、その硬く重い量感は夏美の脳裏の記憶と一致した。


 「・・んっ、んあーーーー」
 生臭い叫びが一気に破裂し、夏美は一突きだけで逝ってしまった・・・・・・。
 そんな夏美を気にする事無く、堂島は直ぐに“ソレ”を引き抜いた。


 中腰の姿勢で放置された尻は、彷徨うようにその身を震わせる。
 数瞬して夏美は振り返った。
 巨尻の横から覗いた顔を見つめながら、堂島の口元がニヤリと歪む。


 「ふふ・・夏美さん、物欲しそうな良い顔じゃ」
 「・・・・・」
 「どれ、場所を変えよう・・」


 堂島の落ち着いた声にも、夏美の尻は物足らない様にまだ身構えている。
 いつの間にか、新一と弥生の姿は消えていた。


 

 夏美が連れて行かれたのは、初めて見る小部屋だった。
 広間の踊り場から夏美は下半身を晒した姿で、堂島は着物の前を肌蹴け、股間の一物をぶらつかせながら2階の廊下を歩き進んでいき、たどり着いたのがこの部屋だった。
 僅か畳3,4枚程度のその部屋で、まず目についたのは壁に描かれた女の顔だった。
 浮世絵の様な等身大の女の顔は、両目の部分が黒く塗りつぶされている。


 「さあ夏美さん、上着を脱ぐのじゃ」
 生殺しの状態でここに連れてこられ、夏美は夢遊病のように自らボタンに手をやった。
 「全部脱ぐのじゃぞ」
 堂島の冷たい響きに、夏美は自然と頷いた。


 夏美が上着を脱ぎ終え、素肌を露わにしたところで “よし”と堂島が微笑んで。
 「夏美さん、その絵の目の所を覗いてみなさい」


 夏美は乳房と巨尻を震わせながら、絵に近づいた。
 黒く塗りつぶされたと思った両目の部分は、ポッカリくり抜かれている。
 夏美は恐々そこを覗くと、直ぐに振り返った。


 「これは?」
 「んん? 隣の部屋じゃよ」
 「・・・・・・・・・・」
 「ほれ、もっとよく覗いてみなさい。貴女にも覚えのある部屋だろ」


 夏美は再び中腰になり、もう一度覗き込んだ。
 薄暗い部屋の中には大きなベットが置かれていて、他に見える物は小さな窓と壁だけだった。


 「どうじゃ思い出したか? ・・・。あのベットの上で儂の精液を飲み干しただろ」
 !・・・・おそらくそうだろうと思った場所であったが、改めて告げられた瞬間、夏美の“アソコ”にキューンと疼きが走り抜けた。

 
 「ふふ、今から面白いものを見せてやる」
 堂島がそう告げると、夏美を残し部屋を後にした。


 夏美はしばらくして、もう一度“覗き穴”に目を当てた。
 部屋の様子は先程と変わらず、夏美は視界を拡げようと顔を振ってみた。
 微か右側の壁に、鏡を見つける事が出来た。
 たしか“あの時”に見た鏡だった。
 堂島に背中を預け、あられもなく拡げた己の股間の秘裂に、グロテスクな塊が侵入する様を見せつけられたあの時。
 その後、堂島の前で跪(ひざまず)き肉の巨棒を咥えさせられ、挙句は生まれて初めて牡精を飲み下されたあの時。


 夏美の股間がサワサワと揺れ始めていた。
 素裸の中腰で足を踏ん張り、尻を突き出した格好。
 先ほど窓ガラスに手をついて、一瞬だけ絶頂を味わされたその格好。
 夏美はその格好のまま唇を一舐めした、その時。
 “カチャリ”と向こうの部屋で音がした。


 現れたのは幸恵だった。
 (・・ネグリジェ?・・・)


 夏美の目に映ったその姿。
 黒い髪を後ろで束ね、唇の朱(あか)は嫌みのない輝きで、顔全体は薄化粧。
 白いレースの下からでも、豊満な乳房の形の良さが目に届く。
 股間の部分の黒い影が、レース越しに見え隠れする。
 幸恵の歳は60前だと聞いていたが、夏美にその容姿は間違いなく“色っぽく”見えた。


 幸恵が夏美に向いて、微笑んだ。
 幸恵は壁の向こうから夏美が覗き見している事を知っていて、そしてそこで何かを披露しようとしている?
 夏美の目の先で、幸恵が徐にレースのネグリジエに手をあてた。
 それが床に落ちると、現れたのは見事な全裸姿だった。
 夏美が見事と思ったのは、その均整の取れたプロポーション。
 夏美の物より遥かに大きく、形の良い乳房。そして夏美の物とも劣らない張りのある臀部。
 年の割にはと、枕詞がつくかもしれないか、それでも腰のくびれと肌の白さは見事な物だった。


 その時、夏美の視界の端から堂島が現れた。
 堂島は着物を脱ぎながら幸恵に近づき、肩を抱くと夏美の方に目を向けた。 
 夏美の目には一糸も身に付けない、遥か年上の男女の全裸姿が映し出された。


 夏美は先程から素っ裸のまま中腰で尻を剥き出した格好。
 そんなあられもない格好で、覗き穴を凝視している己の事などどこかに忘れていて。
 いつしかこの状況に引き込まれていた・・・・。

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