小説本文



私の目の前、ほんの数メートル先で、4つのオマンコとアナルが拡げられている。
 それは壮大な光景だった。
 淫靡な空間に相応(ふさわ)しい、卑猥な光景・・・しかし何故だかオブジェの様な美しさ。
 女性達は先ほど一度シャワーを浴びたのだろうか、陰部の辺りには男の欲汁の痕は見られない。
 もう一度汚してもらいたくて綺麗にしてきたのか。


 「はい・・・。奥様方の気持ちはよ~く分かりました。ではベットから降りて元の位置までお戻りください」
 森川の優しそうな声だ。
 奥様たちは、その声に再びこちらを向いて横一列に並んだ。


 「では、奥様方はその仮面をお外しください! そしてその素顔をここにいる全ての者にお見せするのです!」
 (ウグッ・・・・・・・・・・)


 私のうめきなど聞えるはずもなく、女が仮面に手を掛けそれを外していく。
 手に取った仮面をソッと床に置くと、4つの素顔が現れた。
 誰一人として俯くでもなく、目を瞑るでもなく真っ直ぐ鏡に映る自分の素顔、そして裸体を見つめているのだ。


 私は左端に立つまゆみを見つめる。
 もう疑う余地のないその顔・・・夕べ私が見たまゆみに間違いは無い。
 私の大好きなその大きな胸、それに厚くも無く薄くも無い唇。
 まさに一糸も身に纏わない妻の全裸姿だ。


 まゆみを含め4人の奥様方は、まるで人形のように立っている。
 しばらく沈黙が続くとその頬が赤身を帯びてきた。
 静寂、男の視線、そして鏡に映る自分の姿に羞恥の気持ちが、娼婦への変身に待ったをかけているのか。


 私も息を殺し、男達もその静寂に支配されるように女性達を注視するだけの状態が続いている。
 まゆみは、いや全ての女達は早く次ぎの支持、命令をもらいたいのではないか?
 卑猥なポーズを取れと、その厭らしい陰部を披露せよと・・・。
 早く心を楽にして欲しいのではないか?


 しかし森川はまだ黙ったままだ。
 この音の無い間合いを演出して、女を追い込んでいる。
 羞恥心を煽(あお)り、そしてその羞恥の心を消すように一気に淫乱娼婦に仕立てようとしているのか。


 (・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・)
 (・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・)


 「それでは・・・・」
 森川がしばらくして微笑み、喋り始めた。


 「それではそろそろ奥様の感情も高ぶってきた事だと思います。次に本日2回目の自己紹介タイムに移りましょうか」
 森川の目線が左端の女性を捉えた。


 (・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・)
 森川の声に会場中が静まり返る。
 そして一人の女性が今度は真ん中辺りに歩み出た。

 「では・・ たった今 真っ先に服従を誓った女 ・・ まゆみから始めてもらいましょうか」
 (ウッ!!)


 森川に指名されたまゆみが微かに頷いた。
 私の心臓が口から飛び出そうとする。
 まゆみはほんの数歩の距離を軽く胸を張り自然体で歩いていく。
 まさに“娼婦館の女”としての手ほどきを受けたように、43歳の年増女のSEXをさり気なくアピールする。


 まゆみが中央でスッと立ち止まった。
 そして・・・。
 「・・・・・こ 近藤まゆみと申します。歳は43歳です・・・・・・」
 (あああ・・・・・ま・・・ま・・・)


 「・・本日は主人に内緒でこちらの“宴”に参加しています。・・・これが私(わたくし)まゆみの素顔です・・・・」
 (あああ・・・・・・・)


 「まずはまゆみのオマンコをご覧になって下さい・・・」
 まゆみがくるりと後を向き、足を拡げ背筋を伸ばしたまま上体を少し前に倒す。
 尻を突き出すと両手を回し尻の割れ目に当て、グッとそこを拡げながら突き上げた。
 私の目の中に肛門とその下のグロテスクな陰部が飛び込んできた。


 誰が一体こんな演出を考えたのか。
 それはもちろんあの“武(たけし)”なのだろうが・・・・・。


 まゆみのその格好 ・・・ 私が夢の中でよくさせた卑猥なポーズ、そしてまゆみのかわりに綾にさせたポーズ・・・。
 (あああ ま まゆみ・・・・・)


 「ああ・・・・ま まゆみの・・オ オマンコはご覧の通りです・・・まゆみはおチンポが好きで好きでたまりません・・・・この後も皆様のチンポをまゆみの穴に入れていっぱい生で出してください・・・よ よろしくおねがいします」
 (アーーーーーーーーーーーーーーー・・・・・)


 私の口から叫びが上がり、その後は静寂の時間がやって来る。
 誰一人声を発せず、まゆみは視線を浴びるのだ。
 綾は言った‥まゆみは見られて、晒されて感じるのだと・・。


 しばらくして一人の裸の男が、股間の天を向いた物を摩(さす)りながらまゆみに声を掛けた。
 「まゆみ奥さん、ちょっと前からも見せてみなよ」
 それに森川が黙って頷いていた。


 男どものギラツイタ視線を浴びながら、まゆみが身体を起こすとくるりと前に向き直った。
 そして・・・。
 足を肩幅近くまで開けると膝を曲げ、股間を突き出した。
 薄い陰毛がよく見える。
 そしておもむろに陰部の左右に手を当てると唇を噛み締めた。
 そしてまゆみが一気にグッとソコを開いた。


 (アーーーーーーーーーーーーーーーー・・・)
 私の口から再び悲鳴のような叫びが吐き出された。
 またもやそのポーズは私が夢にまで見た格好だ。
 

 それにしても・・・・・。
 これがまゆみ心の奥に溜まっていた欲望なのか?
 これが綾が言ってた “まゆみの奥底に眠っていたもの”なのか?
 それを武(たけし)が開放したのか?

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