小説本文



私は口を開けたまま、唖然と画面の綾を見つめていた。


 『うふふ・・・このビデオを撮影するほんの少し前・・・まゆみさんから電話がありました。『主人から身体を求められている』って・・・』
 (・・・・・・・・・・・)


 『まゆみさん・・『どうしたら良いですか?』って聞いてきましたよ。・・・・うふふ、ゆうじさん ・・・ まゆみさんはもう私の手の中にいるんです』
 (ウッ・・・・・・)


 『うふふ・・・実はゆうじさんも見た、あの“娼婦館”のビデオ ・・・ あの後 まゆみさんを“男”の世界に導いてあげたの・・・』
 (ウグッ・・・・・・・)


 『ふふふ・・・ゆうじさん、今ビデオを見て“クソ”って思ったかも知れないけど、本当はゆうじさんも待ち望んでた事ですよネ・・・』
 (・・・・・・・・・・・)


 『あの娼婦館を私に教えてくれた“あの人”にお願いして、まゆみさんを又別の所に連れて行ったの・・・・そこはそこで娼婦館と似てるんだけど、また面白いところなの・・・まゆみさんを“ソコ”に2度連れて行きました』
 (なっ・・・・・・・)


 『ソコには色んな女性が来るのです・・・・ほとんどが御主人がいる中年の女(ひと)なんだけど、皆さん心にモヤモヤを溜めてる女(ひと)達ばかりなの・・・。ソコで“あの人”がその女性達の為に色んな“宴(えん)”を開いてくれるのです・・・』
 (え 宴?・・・・・・)
 (それに・・あの人って・・・・)


 『うふ、ソコでは奥様方は色んな女に変身できるんです。ある時は痴女になって若い男を甚振るの・・・・・、またある時は売春婦になって男に買われるプレーをするの・・・・・・、またある時はSMプレー ・・・ その日の気分によってSになる時もあればMをやってもいいの・・・・』
 (・・・・・・・・・・・・・・)


 『ソコではいつもとは違う自分になれるの。私のように“お淑(しとや)か”だと思われてその殻を破れない人はソコでは別の自分になれるの。他人の目を気にしないで成りたい自分を演出してくれる所なの』
 (ウウウウ・・・・・)


 『うふふ・・ソコにまゆみさんを連れて行ってあげたのよ・・・・・・・。まゆみさん・・2回行ったけど、どんな演出の時だったと思う?』
 (・・・・・・・)


 『うふふ・・・1番最初に行った時はね、ただの乱交だったわ・・・。まゆみさんがゆうじさんと結婚してから他の男と1度もSEXしてない事は聞いていたから、そんな女(ひと)の場合はその免疫(めんえき)を取り除くためにとことん色んな男と犯(や)らせるの』
 「なっ 何だとーーー!」


 「まゆみさんは、私に誘われて覚悟して来たんだけど最初は震えていたわ・・・・。でも私が隣で男に抱かれ始めたのを見たら、頭の中で何かが弾けたのね・・・・2~3人の男に服を脱がされて、アソコを晒されたらMの血が騒ぎ始めて・・・1本入れられた後は自分から2本目3本目を求めてよがり泣いていたわ。やっぱり“女”より“男”の方が良かったみたい』
 (ああああ・・・・うううう・・・・)


 『最後の方なんて、私の事なんか気にしないで中央で男に跨って騎乗位で腰を振りながら他の男の物を2本同時に咥えていたわよ』
 (あ ああ・・・ほ 本当なのか・・・・・)


 『まゆみさんみたいに浮気もした事が無くて、普段から貞淑、良妻なんて見られてる女(ひと)に限って欲求を溜め込んでるのよ。初めてソコに行った帰りに、もう一度いきたい? って聞いたら『うん・・・・』って小さな声で返事してたわ』
 (あーーーーーーーーーーーーーーー)


 『うふふ・・・ゆうじさん、嬉しいでしょ? 奥様はゆうじさん以上の変態だったのよ・・・・・・。それでね、ふふ・・2度目の時はね・・・“痴女”に成れる日だったの』
 (・・・・・・・・・・・・・・)


 『その日の男性陣は若い子ばっかりだったわ。あつし君みたいに自分の子供と変らない位の若い男を食べちゃったのよ・・・』
 (ああ・・・ああ・・・・ああ・・・・)


 『前に送ったビデオの中で、私に甚振られながら子供にメッセージを送ったでしょ・・・いつか子供位の若い男と交わる時が来ると思ってたから、わざと意識させる為にあんなメッセージを言わせたの』
 (な 何だって・・・・・・)


 『その時のまゆみさんも凄かったわよ。若い男の子を5人位、目の前に並べさせるの・・・女性も4人位いたんだけど、ジャンケンでまゆみさんが1番勝って、その若い男の子のアレを1本ずつ味見するのよ』
 (なっ・・・・)


 『ビキニパンツを穿いた男の子のこんもりとしたアソコを一人ずつ頬ずりして、その後に一人ずつパンツを下ろしてあげるのよ。パンツを下ろした瞬間にビロ~ンって跳ね上がる子もいるし、緊張して縮(ちじ)こまってる子もいるわ。それらを1本ずつしゃぶっていくのよ・・・・。まゆみさん・・・他の女性が見てる前で恥ずかしそうに1本づつしゃぶって味わってたわ』
 (あああ・・う うそだ・・・・)


 『それで全員の物を咥え終わると中から一人を選ぶの。そして次の女性が又残った子の物を1本ずつ味わうの。まゆみさんは選んだ子と別室に行ってゆっくりプレーしても良いし、その広間で皆に見られながらプレーしても良いのよ。その日の主導権は女性だから、女性が決めるの。・・・まゆみさんはどうしたと思いますか?』
 (・・・・・・・・・・・・)


 『うふ・・・まゆみさんはね、皆の前で自分の息子と変らない位の子とオマンコしたのよ。うふふ・・・ゆうじさん、凄いでしょ? 奥様、若い子に犬の格好で突かれながら『もっと突いて~もっと突いて~オマンコ良いの~』って叫んでたわよ』
 (あーーーーーーーーー)


 『うふふ、それでねその後も凄かったのよ。皆2~3度楽しんだ後なんだけど、男の子の中に一人M男君がいたの。その子が『顔面騎乗でオシッコ飲みたい』って言ったのよ・・・・・うふふ わかるでしょ? 女性達は誰も手を上げなかったから、私が『まゆみ、行きなさい。まゆみはオシッコ見られると興奮するでしょ』って言って背中を押してあげたのよ』
 (ま まさか・・・・・)


 『私 本当に行くとは思わなかったんだけど、まゆみさんはやっぱりMだったのね。はしたない格好や行為を見られたい願望があったのよ。仰向けに寝たM男君に跨って、オマンコを口の上に持って行ってね、そうしてね、そこをグッと拡げたの。他の女性や男の子も皆回りに集まってきて・・みんなが見つめる中でねシャアーってしたのよ』
 (ああーーーーーーーーー)


 『まゆみさん ・・・オシッコ我慢してたみたい・・・・結構長い時間放流してたわ・・・そのうち、まゆみさんの目がトロ~ンとしてきて、お尻の辺りがビクンビクンってしてるのよ。そして最後の一滴をピュッて出したら、オマンコをM男君の口に押し付けたの。後始末をさせるって言うより、オルガを感じたい為に擦(こす)り付けたって感じだったわ・・・・・・うふふ その日はその後も又 若い男を楽しんだのよ』
 (は・・はは・・・・はは・・・)


 『それでね、その日の帰りにも聞いたの『また行きたい?』って。そうしたら又小さく頷いていたわ。でも私言ったの『行きたいなら今まで通りご主人とのSEXもオナニーも禁止よ』って』
 「なっ! 何だってーーー」


 『それで まゆみは、分かりましたって頷いていたわ』
 (・・・・・・・・・・・・・)


 まさかこの数日間の“拒否”の原因はここにあったのか。
 綾は私にだけではなく、まゆみにまでSEXとオナニー禁止指令を出していたのだ。
 しかし・・・・・。
 綾の話は本当の事なのか?
 でも・・綾の事なら・・・・綾なら・・・・・。
 それと綾が言った “あの人”・・・・。


 画面の中では、黙ったまま綾が見つめていた。