第1話 第2話 第3話 第4話 第5話 第6話 第7話 第8話 第9話 第10話 第11話 第12話 第13話 第14話 第15話 第16話 第17話 第18話 第19話 第20話 第21話 第22話 第23話 第24話 第25話 第26話 第27話 第28話 第29話 第30話 第31話 第32話 第33話 第34話 第35話 第36話 第37話 第38話 第39話 第40話 第41話
第14話
それから1ヶ月以上が過ぎた。
週に1~2度、まゆみはモデルに行くと言って出かけている。
平日の昼や夜であったり、土曜 日曜のどちらかであったり。
しかし、本当はあれ以来1度もモデルをしていない事を私は知っていた。
綾の話によると、2人の密会の場所は、都内のシティホテルだそうだ。
さすがに女2人でラブホテルには入れないだろう。
綾とまゆみの密会が増えるにつれ、私と綾の情事の回数が減るのは仕方なかった。
2人が会った次の日には、綾からソッと紙切れが手渡された。
《昨日はご馳走様でした》
綾はそのうち自分達の交わりをこっそり撮影して、私に見せると言っていた。
そしてある日・・・・。
外回りから戻った私のデスクの上に、A4サイズの封筒が置かれていた。
某大手のメール便だった。
差出人は・・・・“近藤まゆみ” ・・・ 妻の名だ。
しかしピンときた。
封筒を上から触った手触り ・・・ 間違いなく中身はDVDだ。
綾 ・・・ 思わずフロアを見渡し、彼女の姿を捜してしまう。
手の込んだやり方を、綾は大好きだ。
私はそれをこっそり持ってトイレに向った。
個室に入り便座に腰を降ろす。
綾とまゆみが関係を持って、もう1ヶ月以上だ。
綾は遂に2人の交わりの様子をビデオに撮る事が出来たに違いない。
私は急いで封を切った。
中からはDVDが1枚。
そしてA4のコピー用紙。
そのコピー用紙の真ん中辺りに僅か一行。
~一人寝の貴方に~
私の顔から思わず笑みが零(こぼ)れた。
3年ほど前 “ある人”からもらった“ある小説”。
その小説の中にも出てきた場面だ。
小説の中で主人公である“私”が、受け取ったCD DVDに同封されていた紙に書かれていた文字 ・・・・ ~一人寝の貴方に~
綾は、昔 私が話した“あの小説”のこんなシーンを覚えていたのだ。
私の中に堪(こら)え切れない興奮が湧いてきた。
そ日の夜。
私はDVDをカバンに納め、ある24時間営業の漫画喫茶に入った。
ここのパソコンでDVDを見るためだ。
個室のソファーに腰を降ろした私は、早速そのDVDをセットした。
大きなヘッドフォンを付けると起動音が聞えてきた。
たしか“あの小説”の主人公“ゆうじ”も妻のDVDを見る場面があった。
それは望んで見た妻の痴態ではなかった。
今夜の私が見る物は、長らく望んでいた妻の痴態 ・・・・のはずだ。
画面が明るくなった。
白い清潔感が溢(あふ)れる壁紙。
大きな窓。
レースのカーテンが掛かった窓の向こう、明るい太陽の下に高層ビルのシルエットが見える。
昼間のシティホテルだ。
レースのカーテンの前には、一人の女性が背中を向け景色を眺めている。
画面が少し揺れ、ガタガタという音が聞えてアングルがピタッと決まった。
カメラが固定されたようだ。
気配に女性の顔が振り向く。
スラットした薄い栗色の髪。
その毛先が僅(わず)かに肩に届いている。
ニコッと笑った左の頬(ほお)に片笑窪(かたえくぼ)が出来る。
まゆみ・・・・。
まゆみの姿は、エナメルグレーのタンクトップ。
そして下は黒いパンティー1枚。
子供を産んで少しふくよかになった身体。
二の腕、腰、尻、太もも ・・・ 程好い肉が付いた身体は、いかにも熟女といった味のある色気を醸(かも)し出している。
ゴクリ ・・・ 私は早くもツバを飲み込んだ。
週に1~2度、まゆみはモデルに行くと言って出かけている。
平日の昼や夜であったり、土曜 日曜のどちらかであったり。
しかし、本当はあれ以来1度もモデルをしていない事を私は知っていた。
綾の話によると、2人の密会の場所は、都内のシティホテルだそうだ。
さすがに女2人でラブホテルには入れないだろう。
綾とまゆみの密会が増えるにつれ、私と綾の情事の回数が減るのは仕方なかった。
2人が会った次の日には、綾からソッと紙切れが手渡された。
《昨日はご馳走様でした》
綾はそのうち自分達の交わりをこっそり撮影して、私に見せると言っていた。
そしてある日・・・・。
外回りから戻った私のデスクの上に、A4サイズの封筒が置かれていた。
某大手のメール便だった。
差出人は・・・・“近藤まゆみ” ・・・ 妻の名だ。
しかしピンときた。
封筒を上から触った手触り ・・・ 間違いなく中身はDVDだ。
綾 ・・・ 思わずフロアを見渡し、彼女の姿を捜してしまう。
手の込んだやり方を、綾は大好きだ。
私はそれをこっそり持ってトイレに向った。
個室に入り便座に腰を降ろす。
綾とまゆみが関係を持って、もう1ヶ月以上だ。
綾は遂に2人の交わりの様子をビデオに撮る事が出来たに違いない。
私は急いで封を切った。
中からはDVDが1枚。
そしてA4のコピー用紙。
そのコピー用紙の真ん中辺りに僅か一行。
~一人寝の貴方に~
私の顔から思わず笑みが零(こぼ)れた。
3年ほど前 “ある人”からもらった“ある小説”。
その小説の中にも出てきた場面だ。
小説の中で主人公である“私”が、受け取ったCD DVDに同封されていた紙に書かれていた文字 ・・・・ ~一人寝の貴方に~
綾は、昔 私が話した“あの小説”のこんなシーンを覚えていたのだ。
私の中に堪(こら)え切れない興奮が湧いてきた。
そ日の夜。
私はDVDをカバンに納め、ある24時間営業の漫画喫茶に入った。
ここのパソコンでDVDを見るためだ。
個室のソファーに腰を降ろした私は、早速そのDVDをセットした。
大きなヘッドフォンを付けると起動音が聞えてきた。
たしか“あの小説”の主人公“ゆうじ”も妻のDVDを見る場面があった。
それは望んで見た妻の痴態ではなかった。
今夜の私が見る物は、長らく望んでいた妻の痴態 ・・・・のはずだ。
画面が明るくなった。
白い清潔感が溢(あふ)れる壁紙。
大きな窓。
レースのカーテンが掛かった窓の向こう、明るい太陽の下に高層ビルのシルエットが見える。
昼間のシティホテルだ。
レースのカーテンの前には、一人の女性が背中を向け景色を眺めている。
画面が少し揺れ、ガタガタという音が聞えてアングルがピタッと決まった。
カメラが固定されたようだ。
気配に女性の顔が振り向く。
スラットした薄い栗色の髪。
その毛先が僅(わず)かに肩に届いている。
ニコッと笑った左の頬(ほお)に片笑窪(かたえくぼ)が出来る。
まゆみ・・・・。
まゆみの姿は、エナメルグレーのタンクトップ。
そして下は黒いパンティー1枚。
子供を産んで少しふくよかになった身体。
二の腕、腰、尻、太もも ・・・ 程好い肉が付いた身体は、いかにも熟女といった味のある色気を醸(かも)し出している。
ゴクリ ・・・ 私は早くもツバを飲み込んだ。