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第10話
土曜日・・・・・。
心なしか緊張気味のまゆみが、朝早く出かけていく。
『久し振りに高校の同級生と』 ・・・・。
春物のカーディガンを羽織り、下は水色のスカート。
まゆみの胸の膨(ふくら)みが目立つ季節が、近づいている。
155cmの身長と子供を産んで少しふくよかになった身体。
そして若い頃は、トランジスタグラマーと呼ばれた88cmのバスト。
今日 ・・・ いよいよまゆみは、その身体を他人に晒(さら)すのだ。
生徒は男性が3人だと言っていた。
気付けばこの数週間で、まゆみは綺麗になった気がする ・・・・ そして色気も。
それは全てモデルを始めたからなのか、それともまゆみを見る私が変ったのか?
私はこの日、夕方近くまでそんな事を考えながら一人過ごした。
まゆみが帰ってきたのは6時頃だった。
部屋着に着替えたまゆみの顔は、普段と変らない。
私と話す顔は妻の顔、そして子供達と話しながら食事を作る顔は、母親の顔だった。
どこにでもいる普通の奥さんが、実は・・・・・。
正に私の妄想のテーマの第一歩ではないか。
今日 まゆみはヌードモデルをしてきたはずだ。
あの綾の事だから間違いは無いはずだ。
家事を進めるまゆみの様子は、普段とどこも変ったところが無い。
しかし ・・・ “あの小説”の中でも“男(あいつ)”は言っていた ・・・ 『女は女優だ』
「まゆみ ・・・ 何だか綺麗になったみたい」
居間のソファーに座りながら、私の口に考えてもいなかった言葉がついた。
「えっ! ・・・・ええ・・・な 何よ」
子供たちの冷やかしの声の中、まゆみの頬(ほお)が一瞬歪(ゆが)んだ。
いつもなら軽く笑ってやり過ごすはずなのに・・・・。
食事を終えた後も、私は居間に残り、時間を過ごす。
その目の先は常にまゆみを追いかけている。
部屋着の中身を覗き込むように、そしてまゆみの本心を覗き見るように・・・。
私の目が輝いている。
私の脳みそが、まゆみの些細(ささい)な動きに反応する。
(服を着たままの、まゆみの姿に下半身が反応するなんて・・・・)
「ねえ “ゆう”・・・先にお風呂に入って来てよ。後ろが支(つか)えちゃうから」
その声に我に返った。
脱衣所に向かい、服を脱ぐ。
パンツを脱ぐと、そこに我慢汁が糸を引いていた。
(今夜 ひょっとして・・・・・)
いつもの休日の時間が過ぎ、私は寝室に入る。
まゆみとSEXしたのは、いつだろうか?
3年ほど前、ネット上で知り合った“ある人物”に “ある小説”をプレゼントされた。
その小説のモデルとなった妻。
小説の中で堕ちていく姿に興奮して、私は狂ったように妻と交わった。
でもその時の交わりも何年ぶりかのそれだった。
私は今、“嫉妬”している。
見知らぬ他人に裸を見せたであろう妻に。
そして妻の裸を見たであろう男達・・・・そして綾に・・・・。
「あら“ゆう”、まだ起きてたの」
風呂上りのレモンの香りを漂わせ、まゆみが部屋に入って来た。
微笑む私の横で、肌の手入れを始める。
その様子は見事なまで、いつもと変らない。
本当に脱いだのか? ・・・ いや、間違いないはずだ。
確かめろ、確かめてみろ ・・・ どこからともなく、そんな声が聞こえてきた。
私の指がサワサワとまゆみの首筋に向かう。
鼻の奥に穂のかな香りが広がっていく。
私の指がスッとうなじに滑り込んだ。
え! ・・・っと まゆみが振り向く。
あ! ・・・っと 私たち2人の瞳にその声が上がった。
ほんの一瞬 沈黙が流れる。
私がもう一度 目の前のまゆみに手を伸ばそうとした時だった。
「あっ ・・・・・・アタシ・・・・“アレ”なんです・・・・ゴメン・・・」
「あっ ・・・・・ああ・・そ そうか・・・はっ はは・・・ゴメン・・」
私はバツが悪そうに笑いを繕(つくろ)い、ゆっくりベットの中へと滑り込んでいった・・・。
まゆみは見知らぬ男達に裸を見せてどうだったのか・・・・・。
着衣のモデルの時でさえ、心を晒している気持ちになり、己の殻を少しずつ剥がされていく気持ちになった ・・・ と言った。
綾はそんなまゆみの事を、見られたい願望を持っている、見られて悦(よろこ)ぶ “M”だと言った。
まゆみはついに一糸も身に纏(まと)わないヌードになったのだ。
でも待てよ ・・・ まゆみは、たった今『~アレなんです』と言った・・・・それでヌードモデルをしたのか?
それともモデルが終わった後になったのか?
それともまさか、私を拒否する為の “ウソ?”・・・・なのか。
そんな声が頭を巡りながら、いつしか私は眠りについていた。
私は、胸を掻き毟(むし)られるような気持ちで次の日を過ごした。
心なしか緊張気味のまゆみが、朝早く出かけていく。
『久し振りに高校の同級生と』 ・・・・。
春物のカーディガンを羽織り、下は水色のスカート。
まゆみの胸の膨(ふくら)みが目立つ季節が、近づいている。
155cmの身長と子供を産んで少しふくよかになった身体。
そして若い頃は、トランジスタグラマーと呼ばれた88cmのバスト。
今日 ・・・ いよいよまゆみは、その身体を他人に晒(さら)すのだ。
生徒は男性が3人だと言っていた。
気付けばこの数週間で、まゆみは綺麗になった気がする ・・・・ そして色気も。
それは全てモデルを始めたからなのか、それともまゆみを見る私が変ったのか?
私はこの日、夕方近くまでそんな事を考えながら一人過ごした。
まゆみが帰ってきたのは6時頃だった。
部屋着に着替えたまゆみの顔は、普段と変らない。
私と話す顔は妻の顔、そして子供達と話しながら食事を作る顔は、母親の顔だった。
どこにでもいる普通の奥さんが、実は・・・・・。
正に私の妄想のテーマの第一歩ではないか。
今日 まゆみはヌードモデルをしてきたはずだ。
あの綾の事だから間違いは無いはずだ。
家事を進めるまゆみの様子は、普段とどこも変ったところが無い。
しかし ・・・ “あの小説”の中でも“男(あいつ)”は言っていた ・・・ 『女は女優だ』
「まゆみ ・・・ 何だか綺麗になったみたい」
居間のソファーに座りながら、私の口に考えてもいなかった言葉がついた。
「えっ! ・・・・ええ・・・な 何よ」
子供たちの冷やかしの声の中、まゆみの頬(ほお)が一瞬歪(ゆが)んだ。
いつもなら軽く笑ってやり過ごすはずなのに・・・・。
食事を終えた後も、私は居間に残り、時間を過ごす。
その目の先は常にまゆみを追いかけている。
部屋着の中身を覗き込むように、そしてまゆみの本心を覗き見るように・・・。
私の目が輝いている。
私の脳みそが、まゆみの些細(ささい)な動きに反応する。
(服を着たままの、まゆみの姿に下半身が反応するなんて・・・・)
「ねえ “ゆう”・・・先にお風呂に入って来てよ。後ろが支(つか)えちゃうから」
その声に我に返った。
脱衣所に向かい、服を脱ぐ。
パンツを脱ぐと、そこに我慢汁が糸を引いていた。
(今夜 ひょっとして・・・・・)
いつもの休日の時間が過ぎ、私は寝室に入る。
まゆみとSEXしたのは、いつだろうか?
3年ほど前、ネット上で知り合った“ある人物”に “ある小説”をプレゼントされた。
その小説のモデルとなった妻。
小説の中で堕ちていく姿に興奮して、私は狂ったように妻と交わった。
でもその時の交わりも何年ぶりかのそれだった。
私は今、“嫉妬”している。
見知らぬ他人に裸を見せたであろう妻に。
そして妻の裸を見たであろう男達・・・・そして綾に・・・・。
「あら“ゆう”、まだ起きてたの」
風呂上りのレモンの香りを漂わせ、まゆみが部屋に入って来た。
微笑む私の横で、肌の手入れを始める。
その様子は見事なまで、いつもと変らない。
本当に脱いだのか? ・・・ いや、間違いないはずだ。
確かめろ、確かめてみろ ・・・ どこからともなく、そんな声が聞こえてきた。
私の指がサワサワとまゆみの首筋に向かう。
鼻の奥に穂のかな香りが広がっていく。
私の指がスッとうなじに滑り込んだ。
え! ・・・っと まゆみが振り向く。
あ! ・・・っと 私たち2人の瞳にその声が上がった。
ほんの一瞬 沈黙が流れる。
私がもう一度 目の前のまゆみに手を伸ばそうとした時だった。
「あっ ・・・・・・アタシ・・・・“アレ”なんです・・・・ゴメン・・・」
「あっ ・・・・・ああ・・そ そうか・・・はっ はは・・・ゴメン・・」
私はバツが悪そうに笑いを繕(つくろ)い、ゆっくりベットの中へと滑り込んでいった・・・。
まゆみは見知らぬ男達に裸を見せてどうだったのか・・・・・。
着衣のモデルの時でさえ、心を晒している気持ちになり、己の殻を少しずつ剥がされていく気持ちになった ・・・ と言った。
綾はそんなまゆみの事を、見られたい願望を持っている、見られて悦(よろこ)ぶ “M”だと言った。
まゆみはついに一糸も身に纏(まと)わないヌードになったのだ。
でも待てよ ・・・ まゆみは、たった今『~アレなんです』と言った・・・・それでヌードモデルをしたのか?
それともモデルが終わった後になったのか?
それともまさか、私を拒否する為の “ウソ?”・・・・なのか。
そんな声が頭を巡りながら、いつしか私は眠りについていた。
私は、胸を掻き毟(むし)られるような気持ちで次の日を過ごした。