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第53話
公園を離れた田中は時間をつぶし、日が暮れた頃、ある雑居ビルの非常階段で夕華(ゆうか)事、妻の真由美を犯していた。
己の妻の今日の舞台を思い出し、見知らぬ男に嫉妬しながら抱いていた。
真由美もまた恒例となった非日常的な空間に興奮していた。
2人は良き妻、良き母、そして良き夫、良き父に戻る前の一瞬を楽しんでいた。
山本は自宅に戻り、そして裕子への告白の為の心の整理をしていた。
深夜、山本家の寝室では中年夫婦の激しい営みが行われていた。
それはまるで遠距離恋愛中の盛りのついた若いカップルが行う、貪(むさぼ)りあうような交わりだった。
裕子が夫、浩一の腰に己の両足を絡みつけながらこれでもかと腰を振っていた。
「ああ・・ああ~あなた ごめんなさい ごめんなさい・・あたし・・あたし・・」
「いいんだよ・・いいんだよ・・何も言うな・・裕子・・」
この夜、寝室からは2人のお互いを求め合う喘(あえ)ぎ声が消える事はなかった。
中村もまた自宅に戻ったその日の夜、みゆきに誘いをかけていた。
キッチンで洗い物をするみゆきの後ろに回ると、スッと尻の割れ目に手を入れてみた。
「あっ あなた、今日はダメよ・・・“あれ”が来ちゃって・・」
(ふふ わかってるよ。そりゃ旦那にパイパイパンのアソコを見られたら説明に困るよな)
(それとも身体に書かれたあの文字・・・“変態”、“穴奴隷”、“公衆便所”・・・あれがまだ綺麗に消えてないのか)
たけしはみゆきの後ろから黙って離れると、新聞を手に取ってソファーへと移動した。
新聞を広げながらも目はみゆきの尻に注(そそ)がれていた。
(・・・何だか“もよおして”きたな・・・便所でも使うか)
たけしは再びみゆきの後ろに行くと、2つの乳房を持ち上げるように揉み始めた。
みゆきの口から “あんっ” と声が上がり、身体がクネリだした。
その身体を正面に向かせると両肩に手を置き、強引に跪(ひざまず)かせた。
たけしは唖然とするみゆきにかまう事無く、徐(おもむろ)にベルトを緩(ゆる)め、ファスナーを下げると一気に下半身を露(あらわ)にした。
たけしの目にサディスティックな輝きが広がると同時に、みゆきの瞳が陶酔の色に染まっていった。
「しゃぶれ・・」
夫の口からぶっきら棒に吐かれた言葉にみゆきの子宮が反応した。
目の前の肉棒に鼻を付けると、それが餌(えさ)だと気づいたのか、獣(イヌ)のようにみゆきは一気にそれを咥え込んだ。
「“ングッ ングッ ・・ジュバッ ジュバッ・・モガッ・・”」
静まり返る夜のキッチンで、みゆきの口を鳴らす音だけが響いていた。
(ああ・・そうだ・・その顔だ。・・厭(いや)らしいぞ。そうだ、良いぞ。もっと厭らしくしゃぶれ・・)
(へっ へへ ・・べ 便所だ・・ああ・・だっ 出してやる・・こっ この便所に思いっきり出してやるんだ・・)
やがてたけしの頭の中に黒い雲が一気に湧き上がり、その欲望の塊をみゆきの喉奥へと吐き出した。
それから数日後の平日の昼間、田中から携帯に電話があった。
『もしもし、中村さんですか?田中です』
「こんにちは田中さん、元気にしてましたか」
『うん。僕は元気なんだけど、ちょっと急ぎで話があるんです。山本さんにも連絡を取ったんだけど』
「どっ どうしました?」
『うん。詳しい事は会って話しますけど、どうも山本さんの悪い予感があたりそうなんです。実は神崎の所に“手入れ”が入るらしい・・・警察のね』
「えっ!」
数時間後、都内某所の居酒屋の個室に田中、山本、それに中村の3人の姿があった。
「・・・・ええ、それで真由美からの話だと劇場には特に変わった様子は無いらしいんだけど、私の“前の会社”の仲間から聞き出したところによるとですね・・・・・・」
先程から田中が、その場を仕切るように話を進めていた。
「・・・じゃあ近々、あの劇場にも手入れが入るのですか?・・」
「うん。実際のところ標的は神崎一人みたいなんだけど、おそらくあの劇場も調べられる事になると思う」
ほんのり顔が赤くなった中村の問いに田中が答えた。
「どうも神崎はあの劇場の運営以外にも、色々と非合法な事をやってる見たいなんだ。今回、警察組織は事をでっち上げてでも神崎をぶち込む気でいるよ」
一瞬田中の目つきが昔のそれに戻り、中村と山本が黙ったまま頷いた。
「・・・そ そうなるとどうなるんですか? ・・・あの劇場は・・裕子たちは事情徴収に呼ばれるんですか?」
山本が不安気な表情で聞いてきた。
「そうですね・・・あの劇場の女性に関する資料が警察の手に渡ったら、間違いなく女性の所に刑事が行きますよ」
「・・・・・・・・・」
田中の言葉に2人の表情がいっそう強張った。
「・・それで私の意見を聞いてもらいたくて2人に早急に集まってもらったんですよ」
田中の瞳には強い光が灯されていた。
己の妻の今日の舞台を思い出し、見知らぬ男に嫉妬しながら抱いていた。
真由美もまた恒例となった非日常的な空間に興奮していた。
2人は良き妻、良き母、そして良き夫、良き父に戻る前の一瞬を楽しんでいた。
山本は自宅に戻り、そして裕子への告白の為の心の整理をしていた。
深夜、山本家の寝室では中年夫婦の激しい営みが行われていた。
それはまるで遠距離恋愛中の盛りのついた若いカップルが行う、貪(むさぼ)りあうような交わりだった。
裕子が夫、浩一の腰に己の両足を絡みつけながらこれでもかと腰を振っていた。
「ああ・・ああ~あなた ごめんなさい ごめんなさい・・あたし・・あたし・・」
「いいんだよ・・いいんだよ・・何も言うな・・裕子・・」
この夜、寝室からは2人のお互いを求め合う喘(あえ)ぎ声が消える事はなかった。
中村もまた自宅に戻ったその日の夜、みゆきに誘いをかけていた。
キッチンで洗い物をするみゆきの後ろに回ると、スッと尻の割れ目に手を入れてみた。
「あっ あなた、今日はダメよ・・・“あれ”が来ちゃって・・」
(ふふ わかってるよ。そりゃ旦那にパイパイパンのアソコを見られたら説明に困るよな)
(それとも身体に書かれたあの文字・・・“変態”、“穴奴隷”、“公衆便所”・・・あれがまだ綺麗に消えてないのか)
たけしはみゆきの後ろから黙って離れると、新聞を手に取ってソファーへと移動した。
新聞を広げながらも目はみゆきの尻に注(そそ)がれていた。
(・・・何だか“もよおして”きたな・・・便所でも使うか)
たけしは再びみゆきの後ろに行くと、2つの乳房を持ち上げるように揉み始めた。
みゆきの口から “あんっ” と声が上がり、身体がクネリだした。
その身体を正面に向かせると両肩に手を置き、強引に跪(ひざまず)かせた。
たけしは唖然とするみゆきにかまう事無く、徐(おもむろ)にベルトを緩(ゆる)め、ファスナーを下げると一気に下半身を露(あらわ)にした。
たけしの目にサディスティックな輝きが広がると同時に、みゆきの瞳が陶酔の色に染まっていった。
「しゃぶれ・・」
夫の口からぶっきら棒に吐かれた言葉にみゆきの子宮が反応した。
目の前の肉棒に鼻を付けると、それが餌(えさ)だと気づいたのか、獣(イヌ)のようにみゆきは一気にそれを咥え込んだ。
「“ングッ ングッ ・・ジュバッ ジュバッ・・モガッ・・”」
静まり返る夜のキッチンで、みゆきの口を鳴らす音だけが響いていた。
(ああ・・そうだ・・その顔だ。・・厭(いや)らしいぞ。そうだ、良いぞ。もっと厭らしくしゃぶれ・・)
(へっ へへ ・・べ 便所だ・・ああ・・だっ 出してやる・・こっ この便所に思いっきり出してやるんだ・・)
やがてたけしの頭の中に黒い雲が一気に湧き上がり、その欲望の塊をみゆきの喉奥へと吐き出した。
それから数日後の平日の昼間、田中から携帯に電話があった。
『もしもし、中村さんですか?田中です』
「こんにちは田中さん、元気にしてましたか」
『うん。僕は元気なんだけど、ちょっと急ぎで話があるんです。山本さんにも連絡を取ったんだけど』
「どっ どうしました?」
『うん。詳しい事は会って話しますけど、どうも山本さんの悪い予感があたりそうなんです。実は神崎の所に“手入れ”が入るらしい・・・警察のね』
「えっ!」
数時間後、都内某所の居酒屋の個室に田中、山本、それに中村の3人の姿があった。
「・・・・ええ、それで真由美からの話だと劇場には特に変わった様子は無いらしいんだけど、私の“前の会社”の仲間から聞き出したところによるとですね・・・・・・」
先程から田中が、その場を仕切るように話を進めていた。
「・・・じゃあ近々、あの劇場にも手入れが入るのですか?・・」
「うん。実際のところ標的は神崎一人みたいなんだけど、おそらくあの劇場も調べられる事になると思う」
ほんのり顔が赤くなった中村の問いに田中が答えた。
「どうも神崎はあの劇場の運営以外にも、色々と非合法な事をやってる見たいなんだ。今回、警察組織は事をでっち上げてでも神崎をぶち込む気でいるよ」
一瞬田中の目つきが昔のそれに戻り、中村と山本が黙ったまま頷いた。
「・・・そ そうなるとどうなるんですか? ・・・あの劇場は・・裕子たちは事情徴収に呼ばれるんですか?」
山本が不安気な表情で聞いてきた。
「そうですね・・・あの劇場の女性に関する資料が警察の手に渡ったら、間違いなく女性の所に刑事が行きますよ」
「・・・・・・・・・」
田中の言葉に2人の表情がいっそう強張った。
「・・それで私の意見を聞いてもらいたくて2人に早急に集まってもらったんですよ」
田中の瞳には強い光が灯されていた。